資料編 1 : MDS 命名法
 

米軍では 1960 年代から、MDS (Mission Design Series) という命名ルールを導入している。
これは、航空機、ミサイル、各種電子機器の三分野について規定されているもの。形式を見ただけで、それが何に搭載されてどのような働きをするものなのかを知ることができる、という優れものだ。ぜひともマスターしていただきたい。


MDS 命名法 1 (航空機/ヘリコプター)

MDS 命名法 (航空機/ヘリコプター)

現状接頭記号 任務変更記号 基本任務記号 飛翔体形式
G : 恒久飛行停止 A : 攻撃 A : 攻撃 無印 : 固定翼航空機
J : 特別試験 (臨時) C : 輸送 B : 爆撃 G : グライダー
N : 特別試験 (恒久) D : 司令 C : 輸送 H : ヘリコプター
X : 試作 / 実験 E : 特殊電子装備 E : 特殊電子装備 S : 宇宙機
Y : 原型 F : 戦闘 F : 戦闘 V : V/STOL 機
Z : 計画 H : 捜索 / 救難 O : 観測 Z : 飛行船

K : 給油 P : 哨戒

L : 極地 R : 偵察

M : 多目的 S : 対潜

O : 観測 T : 練習

P : 哨戒 U : 汎用

Q : 標的 X : 研究

R : 偵察


S : 対潜


T : 練習


U : 汎用


V : 高官輸送


W : 気象

他の分野にも共通することだが、シリーズ分類では通常、"I" と "O" は使わない。これは、数字の "1" "0" や、小文字の "l" と紛らわしいため。ただし、F-15E のイスラエル向け輸出型が F-15I と命名されたように、たまに例外が発生する。


MDS 命名法 2 (ミサイル/ロケット/標的機/探査機/ブースター/衛星)

MDS 命名法 (ミサイル/ロケット/標的機/探査機/ブースター/衛星)

現状接頭記号 発射環境 基本任務 飛翔体形式
C : キャプティブ A : 航空機 C : 輸送 B : ブースター
D : ダミー B : マルチプラットフォーム D : デコイ M : 誘導ミサイル/標的
J : 特別試験 (臨時) C : 棺桶式発射器 E : 電子 / 通信 N : 探査機
M : 整備 F : 携帯式 G : 対地・対艦攻撃 R : 無誘導ロケット
N : 特別試験 (恒久) G : 滑走路 I : 空中 / 宇宙要撃 S : 衛星
X : 試作 / 実験 H : サイロ収容 L : 発射探知 / 監視
Y : 原型 L : サイロ発射 M : 科学/修正
Z : 計画 M : 車載 N : 航法

P : ソフトパッド Q : 標的

R : 水上艦 S : 宇宙支援

S : 宇宙 T : 練習

U : 潜水艦 / 水中 U : 水中攻撃


W : 気象


MDS 命名法 3 (電子機器)

MDS 命名法 (電子機器)

プラットフォーム 機器形式 用途
A : 航空機 A : 赤外線 A : 補助部品
B : 潜水艦 B : 標的 B : 爆撃
C : 航空可搬 C : 有線 C : 通信
D : 無人機 D : 放射能測定 D : 方向探知 / 偵察 / 監視
F : 地上固定 E : レーザー関連 (過去には Nupac : Nuclear Protection & Control だった) E : 射出 / 投下
G : 地上全般 F : 光ファイバー関連 (過去には写真関連だった) G : 火器管制 / 灯火指揮
K : 水陸両用 G : テレグラフ / テレタイプ H : 録音 / 再生
M : 地上車載 I : インターフォン K : コンピュータ
P : 携帯可搬 J : 電子機械 M : 整備 / 支援
S : 水上 K : テレメーター N : 航空支援
T : 地上 L : カウンターメジャー Q : 特殊 / 目的組み合わせ
U : 汎用部品 M : 気象 R : 受信 / パッシブ探知
W : 水面 N : 空中音響 S : 探知 / 測距 / 方位 / 捜索
Z : 有人 / 無人機組み合わせ P : レーダー T : 送信

Q : ソナー W : 自動操縦 / 遠隔操作

R : 無線機 X : 識別 / 認識

S : 特殊 / 各種組み合わせ Y : 監視 / 管制

T : 有線電話

V : 視覚 / 可視光線

W : 兵器

X : ファクシミリ / テレビ

Y : データ処理

電子機器の場合、さらに末尾に "(V)"、あるいは "(V)n" (n は 1 から始まる任意の整数) といった、細かいバージョンの違いを識別するための記号が付加される場合がある。たとえば、AN/SLQ-32 電子戦装置には、AN/SLQ-32(V)1、あるいは AN/SLQ-32(V)2 といった派生型がある。


参考サイト :
Designation-Systems.Net

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