今週の軍事関連ニュース (2017/01/16)
 

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一般ニュース

今日のニュースいろいろ
  • 日本とオーストラリアが 2017/1/14 に、物品役務相互援助協定 (ACSA : Acquisition and Cross Servicing Agreement) に調印した。これにより、物品・役務に加えて弾薬の融通も可能になった。これから両国で批准手続きに入る。(Australian DoD 2017/1/14)
  • 中露両国が「韓国への THAAD (Terminal High-Altitude Area Defense) の配備に対して対抗措置をとる」との合意をまとめた、と新華社が報じている。両国の利益の保護と地域のバランスの維持が目的、だとしている。(新華社 2017/1/13)
  • 米下院は、James Mattis 退役海兵隊大将の国防長官就任に必要とされる、7 年間の猶予期間設定に関する規定の適用除外を 268:151 票で可決・承認した。反対に回ったのは民主党議員の大半。James Mattis 退役海兵隊大将は 66 歳、退役は 2013 年。なお、Robert Work 現国防長官は、新政権発足後もしばらく、暫定的に現職にとどまる。(DefenseNews 2017/1/13)
  • "Operation Atlantic Resolve" の下で欧州展開した米陸軍・3,000 名が、ポーランド入りした。エストニア、ラトビア、リトアニア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアへの展開も予定している。ロシア側はこれを脅威要因だとみなしている。(SpaceWar 2017/1/12)
  • イランの AEO (Atomic Energy Organisation) で報道担当を務める Behrouz Kamalvandi 氏が、イランが天然ウラン 130t の輸入を承認されたと説明。2015 年に米英仏独露中の 6 ヶ国とまとめた核関連合意に基づき、合同委員会がイラン側の要望を承認したもの。なお、2016 年 1 月に核関連合意が発効して以来、すでに 220t の天然ウランを輸入済み。(SpaceWar 2017/1/12)

今日のニュースいろいろ
  • 韓国国防部は、北朝鮮が核爆弾 10 発分に相当する 50kg (110lb) の兵器級プルトニウムを保有している、との見解を明らかにした。また、高濃縮ウランの製造についても充分な能力があるとみている。(SpaceWar 2017/1/11)
  • Donald Trump 次期米大統領が国防長官候補に指名している James Mattis 氏が米上院軍事委員会 (SASC : Senate Armed Services Committee) の公聴会で、次世代爆撃機・SSBN・ICBM (Intercontinental Ballistic Missile) といった核抑止力の必要性を認識。また、次期大統領の非難発言とは裏腹に、F-35 計画については支持を表明。対外関係については、「NATO との関係を重視するが、Vladimir Putin 露大統領がその関係を崩そうとしている」との見方。バルト三国における米軍プレゼンスの恒常化も支持。(DefenseNews 2017/1/12)

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産業・装備・調達

最近のニュースいろいろ
  • 米陸軍が AFATDS (Advanced Field Artillery Tactical Data System) の契約を Leidos Inc. に発注した件について、選に漏れた Raytheon Co. が GAO (Government Accountability Office) に異議申立を実施した。(DefenseNews 2017/1/13)
  • 2016/12/7 に Eglin AFB の洋上射場で JAGM (Joint Air-to-Ground Missile) の試射を実施、4km 先を航行する遠隔操作式無人艇の撃破に成功した。AH-64D から発射して、レーザー/レーダー誘導を実施した模様。JAGM の試射成功事例はこれで 10 回目。(DefenseNews 2017/1/13)
  • 米海軍は、デリバリーが遅れている USS Gerald R. Ford (CVN-78) について、2017 年 3 月に建造所側の公試を実施して、4 月に領収試験とデリバリーを実現したい考え。(DefenseNews 2017/1/13)
  • Leonardo Sp.A (ex-Finmeccanica Sp.A) が、SSJ 100 (Sukhoi Superjet 100) を手掛けているジョイント ベンチャー・Sukhoi Civil Aircraft Co. の持株を売却した。Leonardo 傘下の World's Wings SA が保有していた持株 5.53% 分を Sukhoi Aviation Holding が買い取り、2017/1/9 付で Sukhoi Aviation Holding の 100% 子会社となった。Leonardo が手を引いたのは、SSJ100 事業の業績がよろしくないため。(Russian Aviation Insider 2017/1/12)
  • 米海軍は年内に、AGM-84 Harpoon ブロック II+ER (Extended Range) の試射を実施する計画。このアップグレードは既存のブロック 1C に適用可能。搭載機としては F/A-18 と P-8A インクリメント III を想定している。(DID 2017/1/13)
  • ポーランド国防省は戦闘機戦力増強のために、アメリカから中古 F-16A/B×96 機を調達する案を検討中。(DID 2017/1/13)
  • 先に日経が報じた「ニュージーランド向けの P-1 と C-2 の売り込み」について、ニュージーランド側は否定した。(DID 2017/1/13)
  • Nammo A/S が、米海軍 NSWC (Naval Surface Warfare Center) Explosive Ordnance Disposal Division (Indian Head, MD) との間で PPP (Public-Private Partnership) の体制を構築した。固体燃料ロケット モーターの製造や新技術の開発が目的。(DefenseNews 2017/1/12)
  • インドは、2016/12/21 に実施した 4 回目の試射が失敗に終わった Nirbhay 巡航ミサイルについて、プログラムを 2018 年 6 月まで 16 ヶ月延長して、開発を続行する決定を下した。(DefenseNews 2017/1/11)
  • イスラエル国防省が Oshkosh Defense LLC に、FMTV (Family of Medium Tactical Vehicles)×200 両を 2 億ドルで発注した。6 両を使って実施したフィールド試験に続いて、発注が実現したもの。旧型トラックの代替用として、さらなる追加発注が見込まれる。(DefenseNews 2017/1/11)
  • カナダは、カナダ海軍 (RCN : Royal Canadian Navy) の AOPS (Arctic Offshore Patrol Ship) と JSS (Joint Support Ship) を対象とする長期サポート業務の担当として Thales の採用を決めているが、この件についてメーカー側との折衝を開始した。35 年間・総額 52 億カナダドル (40 億ドル) の案件。(DefenseNews 2017/1/11)
  • TAI (Turkish Aerospace Industries) が SNC (Sierra Nevada Corp.) と組んで、米空軍の T-X 計画に "SNC-TAI Freedom Trainer" を提案するとの情報。複合材料製の双発機で、FBW (Fly-By-Wire) を装備するとしている。(DID 2017/1/11)
  • インドがベトナムとの間で、Akash 地対空ミサイルの売り込みに向けて折衝中とのこと。(DID 2017/1/11)

F-35 関連のあれやこれや
  • Lockheed Martin Corp. の CEO・Marillyn Hewson 氏が 2017/1/13 に Donald Trump 次期大統領と会談、F-35 の次期ロットでは前ロットと比べて大幅な価格引き下げを図る、と言明した。(DefenseNews 2017/1/13)
  • 航空自衛隊向け F-35A の 2 号機 (AX-2) が、2017/1/11 に Luke AFB に到着した。同機は通算 200 機目の F-35 にあたる。(F35.com 2017/1/11)
  • オーストラリア空軍 (RAAF : Royal Australian Air Force) 向け F-35A の 2 号機 (A35-002) が、2016/12/14 に Luke AFB を発進して Barry M Goldwater Range に向かい、GBU-12/B Paveway レーザー誘導爆弾 (LGB : Laser Guided Bomb) を投下する試験を実施した。RAAF の F-35 が飛行中に兵装を投下した初めての事例。RAAF では 2020 年の初度運用能力 (IOC : Initial Operational Capability) 達成を予定している。(Australian DoD 2017/1/11)
  • 一方、F-35A の運用で必須となる ALIS (Autonomic Logistics Information System) の方は、オーストラリア空軍 (RAAF : Royal Australian Air Force) ならびに CIOG (Chief Information Officer Group) によるサイバー セキュリティ分野の検証が行われて、信任状 (Cybersecurity Accreditation) が降りたところ。(Australian DoD 2017/1/11)
  • 米空軍は、予備役部隊向け F-35A の配備先として NAS-JRB (Naval Air Station Joint Reserve Base) Fort Worth を選定した。配備開始時期は 2020 年代の半ばを見込む。環境影響評価の際に名前が挙がった代替候補地は以下の通り。
    • Davis-Monthan AFB, AZ
    • Homestead ARB, FL
    • Whiteman AFB, MO
    このほか、州兵航空隊 (ANG : Air National Guard) 向けの配備先・2 ヶ所については、2016 年 12 月に以下の候補をリストアップ済み。
    • Dannelly Field Air Guard Station, AL
    • Gowen Field Air Guard Station, ID
    • Jacksonville Air Guard Station, FL
    • Selfridge Air National Guard Base, MI
    • Truax Air Guard Station, WI
    (USAF 2017/1/12)

今日の米軍調達 (Contracts 2017/1/13)
AIR FORCE
  • Doss Aviation (Colorado Springs, CO) : パイロット、CSO (Combat Systems Officer)、UAV オペレーターを対象とする初等飛行訓練業務を $290,000,000 で。コロラド州 Pueblo で実施、2027/1/31 まで。FMS (Foreign Military Sales) を含む。338th Specialized Contracting Squadron, Air Force Installation Contracting Agency, JB (Joint Base) San Antonio-Randolph, TX (FA3002-17-D-0004)
  • Odyssey Systems Consulting Group Ltd. (Wakefield, MA) : 調達分野の専門職サポート サービス業務を $12,184,292 で。プログラム管理、財務管理、業務管理などを担当、FMS (Foreign Military Sales) 担当部門と Airborne Early Warning and Control Systems International Branch 向け。Hanscom AFB で実施、2018/1/17 まで。オーストラリア、フランス、日本、韓国、サウジアラビア、トルコ、イギリス、NATO 向けの FMS 案件。AFLCMC (Air Force Life Cycle Management Center), Hanscom AFB, MA (FA8721-13-D-0002 0004/#25)
NAVY
  • Bell-Boeing Joint Program Office (Amarillo, TX) : V-22 に関する修正契約を $138,616,043 で。開発・認証試験・インテグレーション・耐空性維持・飛行試験・日本向け MV-22B ブロック C と飛行訓練機材に対する独自仕様の適用・検証に関わる、非再帰エンジニアリング業務を実施。日本向け独自仕様を実現するためのキットも契約に含む。FMS (Foreign Military Sales) 案件、2019/12 まで。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-12-G-0006/#0112)
  • Lockheed Martin Corp., Rotary and Mission Systems (Manassas, VA) : A-RCI (Acoustic-Rapid-Commercial-Off-The-Shelf Insertion) の TI16 (Technical Insertion 16) に関する修正契約を $120,922,810 で。エンジニアリング サービス業務と探知・識別パートの IUSS (Integrated Undersea Surveillance System) が対象。2017/12 まで。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-15-C-6222)
  • Detyens Shipyards Inc. (Charleston, SC) : USNS Medgar Evers (T-AKE-13) を対象とする 60 日間の定期オーバーホール・入渠整備を $13,615,181 で。オプション契約分まで含めた総額は $13,702,080。2017/4/23 まで。MSC (Military Sealift Command), Norfolk, VA (N32205-17-C-4201)
ARMY
  • GDOTS (General Dynamics Ordnance and Tactical Systems, St. Petersburg, FL) : MLRS (Multiple Launch Rocket System) 用ロケット ポッド コンテナ、ロケット本体、コンポーネントの廃棄処分について、オプション 3 契約分を $15,934,335 で。14,682 個分。2018/3/31 まで。Army Contracting Command, Picatinny Arsenal, NJ (W31P4Q-13-C-0231/P00014)
DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency)
  • Raytheon Co., Missile Systems (Tuscon, AZ) : MAD-FIRES (Multi Azimuth Defense Fast Intercept Round Engagement System) 計画のフェーズ II 分に関する修正契約を $8,031,287 で。フェーズ II は 14 ヶ月間で、砲弾の開発と所要性能の実現を図る。累計受注額は $18,944,780 から $26,976,067 に。2018/3/12 まで。DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) (DARPA), located in Arlington, VA

今日の報道発表 (北米編)
  • Sparton Corp. と、Ultra Electronics Holdings plc 傘下の USSI Ultra Electronics USSI は、ERAPSCO から 3,030 万ドルの契約を受注した。米海軍向けのソノブイに関連する 5 ヶ年契約のうち、FY2017 分。これを Ultra Electronics USSI (Columbia City, IN) に 1,850 万ドル、Sparton De Leon Springs LLC (De Leon Springs, FL) に 1,180 万ドル、それぞれ配分する。契約期間は 2018 年 11 月まで。ERAPSCO は先の 2 社が設立したジョイント ベンチャーで、その両社が副契約社として契約を得る図式。(Sparton 2017/1/12)

今日の報道発表 (その他編)
  • Leonardo Sp.A がイタリア軍の装備部門から、イタリア空軍 (AMI : Aeronautica Militare Italiana) 向け Aermacchi M-345 練習機×5 機を受注した。また、イタリア陸軍 (EI : Esercito Italiano) 向け新型観測・護衛ヘリ (NEES : New Exploration and Escort Helicopter) の開発契約も受注した。両方を合わせて 5 億ユーロの案件。(Leonardo 2017/1/13, Italian MoD 2017/1/13)
  • Eurofighter Jagdflugzeug GmbH は 2016/12/21 に NETMA (the NATO Eurofighter & Tornado Management Organisation) から、Eurofighter Typhoon を対象とする 5 年間のサポート業務契約を受注した。主要契約は 2 件あり、ひとつは技術面の能力維持とプログラム管理を担当するもの、もうひとつは兵站支援・補修・スペアパーツ供給を担当するもの。可動率の向上と経費節減も図る。現在、Typhoon は 6 ヶ国で 490 機あまりを運用中、累計飛行時間は 38 万時間。さらに 2 ヶ国がカスタマーに加わる予定。(Eurofighter 2017/1/12)
  • BAE Systems が開発した艦載対空 3 次元レーダー・ARTISAN (Advanced Radar Target Indication Situational Awareness and Navigation) 3D が、23 型フリゲートの艦上で実施していた 3 年がかりの領収試験を完了した。このレーダーはすでに HMS Queen Elizabeth にも搭載済み。(BAE Systems 2017/1/11, Royal Navy 2017/1/12)
  • ドイツ連邦軍 (Bundeswehr) は 2017/1/2 に、偵察用 UAV・SAATEG (System Zur Abbildenden Aufklurung in der Tiefe des Einsatzgebietes) の運用に関する契約を ADAS (Airbus DS Airborne Solutions) に 3,500 万ユーロで発注した。Heron 1 をアフガニタンで運用する案件で、期間は 2018/2/28 まで。窓口は BAAINBw (Bundesamt fur Ausrustung, Informationstechnik und Nutzung der Bundeswehr)。機体製造元の IAI (Israel Aerospace Industries Ltd.) も業務を担当する。(Bundeswehr 2017/1/12)
  • 2017/1/11 にリトアニアの Klaipeda で、デンマーク海軍から購入した中古哨戒艇・LNS Selis (P15) の就役式典が行われた。就役に際して、しきたり通りに従軍聖職者による祝福がなされた。同名の既存哨戒艇・LNS Selis (P32) の退役に伴う代艦。これでリトアニア海軍の哨戒艇戦隊は、LNS Zemaitis (P11)、LNS Dzukas (P12)、LNS Aukstaitis (P14)、LNS Selis (P15) と旧 Flyvefisken 級×4 隻が揃った。(Lithuanian MoD 2017/1/11)
  • Leonardo Sp.A はイギリス国内の関連会社を一本化して、Leonardo MW Ltd. を発足させた。従業員は総勢 7,100 名。(Leonardo 2017/1/12)
  • インドの DRDO (Defense Research and Development Organization) は、Pinaka Mk.I ロケットに誘導機構を追加した Pinaka Mk.II を開発、ITR (Integrated Test Range) の Launch Complex-III で試射を実施した。試射に際して設定した目標は、すべて達成できたというのが国防省の説明。誘導機構の追加に加えて、有効射程の延伸も図っているとされる。開発には ARDE Pune、RCI Hyderabad、DRDL Hyderabad が協力している。(DRDO 2017/1/12, SpaceWar 2017/1/12)

今日の米軍調達 (Contracts 2017/1/12)
DLA (Defense Logistics Agency)
  • Bluewater Defense Inc. (Corozal, Puerto Rico) : 各種制服のオプション 4 契約分を $118,695,280 で。陸軍・海軍・アフガニスタン軍向け、2018/7/31 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPM1C1-13-D-1020/P00140)
NAVY
  • Sikorsky Aircraft Corp. (Stratford, CT) : CH-53K の SDD (System Development and Demonstration) フェーズに関する増額修正契約を $24,025,000 で。進行中の作業と飛行試験が対象。2018/2 まで。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-06-C-0081/P00218)
  • Boeing Co. (St. Louis, MO) : F/A-18E/F と EA-18G を対象とする自動整備環境を $21,031,225 で。米海軍向け $19,667,784 (93.5%)、オーストラリア向け FMS (Foreign Military Sales) $1,363,441 (6.5%)。2019/12 まで。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-16-G-0001/#0011)
  • Telephonics Corp. (Farmingdale, NY) : NAWC-AD の Air Traffic Control and Landing Systems Division を対象とするエンジニアリング/テクニカル サービス業務を $9,284,737 で。ハードウェア システムの開発・整備・訓練・補修を担当する包括的プログラムを立ち上げる案件。2022/1 まで。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Patuxent River, MD (N00421-17-D-0020)

今日の報道発表 (北米編)
  • Lockheed Martin Corp. の Rotary and Mission Systems 部門が 2016 年 12 月に米海軍から、ヘリ搭載用電子戦ペイロード・AN/ALQ-248 AOEW AMP (Advanced Offboard Electronic Warfare Active Mission Payload) の開発契約を受注した。MH-60R/S に搭載してオフボード電子戦手段とするもので、対艦ミサイル対策 (ASMD : Anti-Ship Missile Defense) が目的。(Lockheed Martin 2017/1/12, IHS Jane's 360 2017/1/12)
  • Lockheed Martin Corp. 傘下の Sikorsky が DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) から、ALIAS (Aircrew Labor In-Cockpit Automation System) 計画のフェーズ 3 契約を受注した。自律制御の活用によるパイロットのワークロード軽減とミッション パフォーマンスの向上が狙い。すでに Matrix Technology を SARA (Sikorsky's Autonomy Research Aircraft) S-76 と Cessna Caravan に実装した実績がある。(Lockheed Martin 2017/1/11)
  • Lockheed Martin Corp. で製作した SBIRS-GEO (Space Based Infrared System Geosynchronous Earth Orbit) 衛星の 3 号機を、2017/1/19 に ULA (United Launch Alliance) の Atlas V で打ち上げる予定。2017/1/7 に Cape Canaveral AFS (Air Force Station) で搭載作業が完了した。続く 4 号機は最終組立待ちで、2017 年末に打ち上げ (GEO Flight 4) を予定している。続いて 5 号機と 6 号機を製作中。(Lockheed Martin 2017/1/10, SpaceWar 2017/1/10)
  • 2017/1/5 に、NAS (Naval Air Station) Jacksonville に P-8A の 50 号機が到着した。全部で 117 機の調達を予定している。2016 年 4 月の時点で、実働部隊と転換訓練部隊を合わせて 6 個飛行隊を編成済み。(US Navy 2017/1/5)
  • 米空軍 WR-ALC (Warner Robins Air Logistics Complex) の C-5 担当チームが、米海軍から C-130J を受け入れて LAIRCM (Large Aircraft Infrared Countermeasures) を装備する改修作業を実施した。(USAF 2017/1/11)
  • 米海軍海洋システム軍団 (NAVSEA : Naval Sea Systems Command) は、沿岸戦闘艦 (LCS : Littoral Combat Ship) の対機雷戦 (MCM : Mine Countermeasures) ミッション モジュールで Textron Inc. / Textron Systems の USV・CUSV (Common Unmanned Surface Vehicle) を導入する。(IHS Jane's 360 2017/1/11)
  • CAE Inc. の米国現地法人・CAE USA が米陸軍から、回転翼機搭乗員向け初等訓練 (IERW : Initial Entry Rotary-Wing) のための教室・シミュレータ・教官派遣に関する契約を受注した。 USAACE (Army Aviation Center of Excellence, Fort Rucker, AL) 向け。基本契約は 1 年間・5,000 万ドル、さらに 1 年単位のオプション契約 8 年分を設定、すべて実現すると 2026/3/31 まで・4 億 5,000 万ドルの案件になる。(CAE 2017/1/12)
  • CAE Inc. はカナダ政府から、NFTC (NATO Flying Training in Canada) に関する延長契約を受注した。当初の 20 年契約は 2021 年で期限が切れるが、2015 年にもう 2 年間の延長を発表済みで、それを受けたもの。さらに 2024 年まで延長するオプション契約も設定した。3 億カナダドルの案件になる。設備面では、CT-155 Hawk 用 FTD (Flight Training Device)×2 基と CT-156 Harvard 用 FTD×3 基のアップグレード、CT-155 Hawk と CT-156 Harvard (T-6) の小規模アップグレード・整備・陳腐化管理も実施する。CAE が NFTC の業務を実施しているのは、15 Wing Moose Jaw と 4 Wing Cold Lake の 2 ヶ所。(CAE 2017/1/12)
  • General Dynamics Mission Systems は、新型の Bluefin SandShark AUV (Autonomous Underwater Vehicle) が Web サイトを通じて受注可能になった、と発表した。軍、民間企業、科学研究機関といったところが販売対象。Bluefin SandShark は重量 11lb を切る軽量級の小型 UUV で、航走速度 5kt、深度 200m まで潜航可能。バッテリと電子機器を尾部にまとめて、大半のスペースをカスタマーのペイロードに確保。(General Dynamics Mission Systems 2017/1/11)
  • Nammos A/S による Berger Bullets の買収がアメリカ政府当局からの承認を得て実現、今後は Commercial Ammunition 部門の下で事業を継続することになった。(Nammo 2017/1/12)

今日の報道発表 (その他編)
  • Airbus Defence and Space は、保有している Atlas Elektronik Group 株・49% 分を ThyssenKrupp AG (Essen, Germany) に売却する、との合意をまとめた。(Airbus Defence and Space 2017/1/12)
  • 欧州防衛庁 (EDA : European Defence Agency) は、2016/12/23 に IED (Improvised Explosive Device) 対策の研究開発プログラムをローンチした。オーストリア、ベルギー、オランダ、ポーランド、それと EDA 非加盟国のノルウェーが担当して、以下の研究を実施する。
    • VMEWI3 (Vehicle Mounted Early Warning of Indirect Indicators of IEDs) : カメラによる IED 探知技術の開発
    • MUSICODE (UGV stand-off Multi-Sensor Platform for IED Component Detection) : IED のコンポーネントをマルチセンサー搭載 UGV で遠隔捜索する技術の開発
    • CONFIDENT (Confirmation, Identification and Airborne Early Warning of IEDs) : IED コンポーネントの確認・識別と早期警戒に関わる技術の開発
    計画名称は IEDDET (IED Detection)、3 年間・1,400 万ユーロの案件。(EDA 2017/1/11)
  • BAE Systems は米陸軍から、インド向けの M777 榴弾砲×145 門を 5 億 4,200 万ドルで受注した。FMS (Foreign Military Sales) 案件で、2017 年 6 月からデリバリー開始の予定。(BAE Systems 2017/1/12)
  • 2017/1/12 に MDL (Mazagon Dock Shipyard Ltd.) で、インド海軍向け Scorpene 型潜水艦 (Project 75) の 2 番艦・INS Khanderi が進水した。この後に試験航海を実施して、年内のデリバリーを予定している。(Indian MoD 2017/1/12, DefenseNews 2017/1/12)
  • Lockheed Martin Corp. 傘下の Sikorsky とポーランドの PZL Mielec が共同で、M28 双発ターボプロップ機のデモツアーを実施する。カリブ海諸国・ラテンアメリカ諸国・7 ヶ国 (トリニダードトバゴ、ブラジル、アルゼンチン、エクアドル、コロンビア、パナマ、メキシコ) をめぐるもので、民間企業、政府機関、軍が対象、短距離離着陸性能を実証してみせるとしている。期間は 3 月半ばから 5 月にかけてで、4/4-7 にかけてブラジルで開催する LAAD 展示会にも登場する。エンジンは P&WC (Pratt & Whitney Canada) 製 PT6-65B (1,100shp / 820kW) の双発、ペイロード 1,000kg でレンジ 860nm (予備燃料 45 分)、最大ペイロード 2,300kg で離陸滑走距離 548m・レンジ 225nm。(Lockheed Martin 2017/1/11)

今日の米軍調達 (Contracts 2017/1/11)
DLA (Defense Logistics Agency)
  • Rocky Brands Inc. (Nelsonville, OH) : 温帯地向けコンバット ブーツ (色はタン) を $29,977,740 で。陸軍ならびにアフガニスタン向け、2020/1/11 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPE1C1-17-D-1005)
NAVY
  • General Dynamics NASSCO (General Dynamics National Steel and Shipbuilding Co. - Bremerton, Bremerton, WA) : USS John C. Stennis (CVN-74) を対象とする FY2017 分の PIA (Planned Incremental Availability) について、修正契約を $19,188,359 で。2017/8 まで。Puget Sound Naval Shipyard and Intermediate Maintenance Facility, Bremerton, WA (N00024-14-C-4321)

今日の報道発表 (北米編)
  • Raytheon Co. は、米海軍と組んで実施した BGM-109E Tomahawk ブロック IV の試射について発表した。1 回目は USS Pinckney (DDG-91) を使って実施、TTWCS (Tactical Tomahawk Weapons Control System) の LPMP (Launch Platform Mission Planning) 機能を使用して、米海軍艦隊総軍 (USFF : United States Fleet Forces Command) から提供を受けたデータに基づく事前プログラムによって飛翔させた。2 回目では LPMP を使った長距離ミッション (1,000 マイル = 1,600km) を設定するとともに、ターミナル ダイブ機動を実施。(Raytheon 2017/1/11)
  • Textron Inc. 傘下・Textron Systems の Textron Systems Advanced Information Solutions 部門が、統合指揮スイート・iCommand の新バージョン、iCommand 2.5 をリリースした。これまではバラバラだったデータとシステムを統合化したのが主な眼目で、運用・構成が容易でデータを迅速に収集・可視化できるとしている。伝送帯域の最適化によって DIL (Disconnected, Intermittent and Limited) 環境下での運用に対応。(Textron 2017/1/11)
  • DynCorp International LLC は米陸軍から、Motorola 製 LMR (Land Mobile Radio) を対象とするサポート業務の契約を受注した。コソボの KFOR (Kosovo Forces) で使用している携帯型と固定設置型、それと中継機材が対象。2016/12/16 から 1 年間、さらに 6 ヶ月間のオプション契約 2 件、総額 955,000 ドルの案件。(DynCorp International 2017/1/11)
  • DynCorp International LLC を含む複数社が米空軍から、アメリカ国内外でフィールド サポート担当チームを派遣する CFT (Contract Field Teams) の契約を受注した。2016/12/1 から基本契約 3 年間、さらに 2 年間のオプション契約 2 件、総額 114 億ドルの案件。装備品の改修・整備・検査・補修を担当する案件。当初は California Eastern Airways が担当していたものが、後に Dynalectron から DynCorp を経て、現在は DynCorp International の仕事になっている。(DynCorp International 2017/1/11)
  • QNA (QinetiQ North America) は、Talon や Dragon Runner といった UGV 製品で MANET (Mobile Ad hoc Network) 技術を導入するため、この分野の製品を手掛けている Persistent Systems, LLC との協業を決めた。同社は MANET に加えて Wave Relay システムの開発も手掛けている。MANET の導入により、ネットワークの信頼性・高スループット・遠達性を強化して、従来より遠方への進出を可能にしたり、複数のリアルタイム HD 動画伝送を実現したりする考え。同社はすでに MPU5 MANET 通信機を備えた Talon V の受注を始めている。(QNA 2017/1/10)

今日の報道発表 (その他編)
  • Rheinmetall Defence AG が Steyr Mannlicher と組んで、ドイツ連邦軍 (Bundeswehr) 向けに G36 の代替として 5.56mm×45 弾を使用する RS556 自動小銃 (RS = Rheinmetall Steyr in 5.56 mm calibre) を提案することになった。これは Steyr 製 STM556 の派生型で、2016/5 に生産体制に入っている。(Rheinmetall Defence 2017/1/11, IHS Jane's 360 2017/1/5)
  • GKN Aerospace はスウェーデン軍国防資材局 (FMV : Forsvarets Materielverk) から、JAS39C/D Gripen が使用する RM12 エンジンを対象とする兵站支援業務について、3 年間の延長契約を 1 億 7,500 万ドルで受注した。技術支援、整備、パーツ供給を担当する PBL (Performance Based Logistics) 案件。同社は 2010 年から、RM12 エンジンについて可動率保証型のサポート業務を請け負っている。RM12 はスウェーデン、ハンガリー、チェコ、タイで運用中で、累計飛行時間は 25 万時間。(GKN Aerospace 2017/1/10)
  • チェコ国防省は、TATRA TRUCKS A.S. 製 Tatra T-810 フラットベッド トラック×26 両を領収、領収式典には Martin Stropnicky 国防相も出席した。8 車種・588 両の Tatra 製トラックを発注して 2008-2009 年に受領を開始している。T-810 と T-815 の累計納入は 3,000 両ほど。この後は 2017 年 5 月までに、T-815 大型/中型トラック (w/コンテナ ローダー)×40 両と、120mm 迫撃砲 PRAM 搭載用 T-815 トラック×41 両を領収する予定。(Czech MoD 2017/1/10)
  • 露航空宇宙防衛軍は、S-400 Triumf 地対空ミサイル×1 個聯隊分を領収、Moscow 近隣の防空聯隊に配備した。2017 年には、北洋艦隊の防空聯隊にもS-400 を配備する。露陸軍の防空部隊についても、2020 年までに S-300V4、Buk-M3、Tor-M2、対空砲、携帯 SAM といった最新防空装備を配備する、と発表している。(Russian MoD 2017/1/10-12)
  • Harris Corp. は、米空軍 WR-ALC (Warner Robins Air Logistics Center) からモロッコ空軍の F-16C/D に装備する ALQ-211(V)4 AIDEWS (Advanced Integrated Defensive Electronic Warfare Suite) を 9,100 万ドルで受注した、と発表した [FA8540-17-D-0002 と同一案件と思われる]。(Harris 2017/1/10)

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戦争・紛争

最近のニュースいろいろ
  • イラク軍の対テロ部隊が、Mosul にある Nineveh の自治体庁舎と議会庁舎を奪還、イラク国旗を立てた。(DoD 2017/1/13)
  • 米国防総省の Peter Cook 報道官は、2017/1/8 にイエメンの Bayda Governorate で実施した航空攻撃により、AQAP (Al-Qaida in the Arabian Peninsula) の幹部・Abd al-Ghani al-Rasas が死亡したことを明らかにした。(DoD 2017/1/13)
  • 米国防総省は、2016/12/29 と 2017/1/8 に実施した航空攻撃によって AQAP (Al-Qaida in the Arabian Peninsula) の活動家 3 名が死亡した、と発表した。12/29 に 2 名、1/8 に 1 名という内訳で、いずれも場所は al-Baydah Governorate。(DoD 2017/1/12)
  • ドイツ軍がマリの国連任務・MINUSMA (Multidimensional Integrated Stabilization Mission in Mali) に、兵員 150 名と攻撃ヘリ×8 機などを増派することになった。アルカイダ関連組織への対処が目的。総勢 650 名から 1,000 名に増える。撤収するオランダ軍の CH-47 や AH-64D の代わりとなる、輸送ヘリ・攻撃ヘリも派遣する。ヘリの展開は最速で 3 月。また、派遣期間については、2017/1/31 までとなっている期限を 2018 年 1 月まで延長する措置をとった。(German MoD 2017/1/11, DID 2017/1/12, IHS Jane's 360 2017/1/12)

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こぼれ話

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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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