今週の軍事関連ニュース (2017/10/12)
 

| 一般ニュース | 産業・装備・調達 | 戦争・紛争 | こぼれ話 |


一般ニュース

今日のニュースいろいろ
  • アイルランド政府は FY2018 国防予算を、対前年度比 2,500 万ユーロの増額となる 9 億 4,600 万ユーロに設定した。国防白書で、陳腐化した装備品を更新するための予算を確保する必要性が指摘されていた。FY2018 には、弾薬庫や兵舎の施設更新なども実施する。(Irish MoD 2017/10/11)
  • 米海軍・第 7 艦隊は、USS John S. McCain (DDG-56) の艦長・Alfredo J. Sanchez 中佐と、副長・Jessie L. Sanchez 中佐の更迭を発表した。艦長については「指揮能力の不足」、副長については「訓練監督能力の不足」を理由としている。(US Navy 2017/10/11, SpaceWar 2017/10/11)

今日のニュースいろいろ
  • James Mattis 米国防長官が米軍に対して「外交的解決が失敗した場合に備えるように」との指令を発出した。ただし、外交的解決のチャンネルは維持するとしている。(DefenseNews 2017/10/9)
  • 米空軍は、2017/10/8 に 1st FW (1st Fighter Wing, Joint Base Langley-Eustis, VA) 麾下・27th FS (27th Fighter Squadron) ならびに 94th FS 所属の F-22A がイギリスに展開する、と発表した。訓練目的の展開 (FTD : Flying Training Deployment) だとしており、イギリスからさらに欧州各地に出張る予定。EDI (European Deterrence Initiative) の下で実施する任務。(USAF 2017/10/8)
  • 聯合ニュースが「韓国は、北朝鮮の電力網をブラックアウトさせるグラファイト爆弾の技術を手に入れた」と報じた。国防部が来年度に 5 億ウォン (436,000 ドル) の予算を要求しているが、財務当局はまだウンといっていない。(聯合ニュース 2017/10/6)
  • ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、イギリス、アメリカから航空機 10 機、艦艇 14 隻、人員 3,300 名が集まり、合同 IAMD (Integrated Air and Missile Defense) 実射演習 "Formidable Shield 2017" を実施した。主催は STRIKFORNATO (Naval Striking and Support Forces NATO) で、Mirach 標的機と Firejet 標的機に対して HMCS Montreal (FFH336) が RIM-162 ESSM (Evolved Sea Sparrow Missile)、USS Mitscher (DDG-57) が SM-2 の実射を実施。これは「事前予告なし」の対艦ミサイル迎撃を企図したもの。また、USS Donald Cook (DDG-75) が短射程弾道ミサイルの追尾演習を実施。その他の参加艦は、USS Winston S. Churchill (DDG-81)、USNS Medger Evers (T-AKE-13) など。(US Naval Forces Europe-Africa 2017/10/6, Thales 2017/10/9)

| 先頭に戻る |


産業・装備・調達

最近のニュースいろいろ
  • トルコ当局者が、「ロシアが S-400 の共同生産と技術移転に同意しなければ、他国からのミサイル防衛システムの調達も可能」と発言。(DID 2017/10/11)
  • コロンビア空軍 (FAC : Fuerza Aerea Colombiana) が IAI/Elta Systems Ltd. から、Kfir 戦闘機のアップグレード改修で使用する EL/M-2052 AESA (Active Electronically Scanned Array) レーダーを調達した。(Forecast International 2017/10/9)
  • 露 UEC (United Engine Corp.) が、Tu-160M2 に装備する NK-32 シリーズ 02 エンジンの試験を実施中とのこと。パーツやコンポーネントの変更によって燃費改善を図っている。(DID 2017/10/10)
  • Lockheed Martin Corp. が米空軍から、LANCE (Laser Advancements for Next-generation Compact Environments) の開発契約を 2,600 万ドルで受注した。さらに、Laser Pod Research and Development の関連でポッド・熱管理システム・バッテリ・冷却システムを開発するための追加契約が発生する見込み。(DID 2017/10/10)

今日の米軍調達 (Contracts 2017/10/10)
NAVY
  • ERAPSCO (Columbia City, IN) : 各種ソノブイのオプション契約分・166,500 個を $219,757,475 で。AN/SSQ-36、AN/SSQ-53、AN/SSQ-62、AN/SSQ-101、AN/SSQ-125、Mk.84 が対象。2020/10 まで。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Patuxent River, MD (N00421-14-D-0025/P00020)
  • Raytheon Co. (McKinney, TX) : AN/ASQ-228 ATFLIR (Advanced Targeting Forward Looking Infrared) を対象とする補修作業を $54,240,070 で。2019/12 まで。NAVSUP (Naval Supply Systems Command) Weapon Systems Support, Philadelphia, PA (N00383-15-G-005D/#7006)
DLA (Defense Logistics Agency)
  • Clarke Power Services Inc. (Henderson, KY) : 5t 旧軍用トラックで使用する変速機を $17,634,600 で。陸軍向け、2020/10/12 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Land and Maritime, Warren, MI (SPRDL1-18-D-0009)
  • Manus Medical LLC (Richmond, VA) : 医療機材を $9,900,000 (価格修正条項付き) で。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向け、2022/10/10 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Troop Support, Philadelphia, PA (SPE2D1-18-D-0002)
  • Raytheon Co., Space and Airborne Systems (McKinney, TX) : H-60 ヘリ用のスペアパーツを $7,807,832 で。米海軍向けならびにサウジアラビア向け FMS (Foreign Military Sales)、2019/8/30 まで。DLA (Defense Logistics Agency) Aviation, Philadelphia, PA (SPRPA1-14-G-001X/LG00)

今日の報道発表 (北米編)
  • GA-ASI (General Atomics Aeronautical Systems Inc.) は、MQ-1C Gray Eagle の生産ラインを MQ-1C ER (Extended Range) に転換した、と発表した。転換に際して複合材料製品加工施設に投資したとの説明。(GA-ASI 2017/10/10)
  • BAE Systems は米海軍から、APKWS II (Advanced Precision Kill Weapon System II) 用の誘導セクションを 5,950 万ドルで追加受注した。先に受注した 1 億 8,050 万ドルの契約に続くもので、いずれも 2016 年に締結した契約 (総額 6 億ドル) の一環。APKWS は 7 月に累計納入 10,000 セットを達成している。(BAE Systems 2017/10/10)
  • 米空軍は、Lockheed Martin Corp. が製作した GPS (Global Positioning System) ブロック III 衛星の初号機 (SV-01) について、「打ち上げ可能な状態を達成した」(AFL : Available for Launch) と宣言した。打ち上げは 2018 年に実施する予定。ブロック III では、精度の改善、耐妨害性の改善、堅牢性の改善を図るとしているほか、民間用の新波 (L1C) を実装する。(Lockheed Martin 2017/10/10)
  • CMI Defence は、米陸軍 ARDEC (Army Research, Development and Engineering Command) と組んで CRADA (Cooperative Research And Development Agreement) に基づく開発を進めてきていた MCAS (Medium Caliber Armament System) について、次のステップとして Cockerill 3030 砲塔への搭載を開始することを明らかにした。(CMI Defence 2017/10/9)
  • Saab AB は米陸軍から、AT4CS RS (Confined Space Reduced Sensitivity) 対戦車兵器を 1 億 400 万クローネ (1,340 万ドル) で受注した。2019 年のデリバリーを予定している。使い捨て式で、有効射程は 20-300m。(Saab 2017/10/10)
  • 米陸軍が、Northrop Grumman Corp. が開発した IAMD (Integrated Air and Missile Defense) 向け指揮管制システム・IBCS (IAMD Battle Command System) の開発試験 (SCOE : Soldier Checkout Event) を成功裏に実施した。Fort Bliss と Fort Sill からの要員を Tobin Wells (Fort Bliss, TX) に集めて、3 週間がかりで実施していたもの。(Northrop Grumman 2017/10/9)
  • GA-EMS (General Atomics Electromagnetic Systems) は米海軍から、USS Gerald R. Ford (CVN-78) に装備する EMALS (Electromagnetic Aircraft Launch System) と AAG (Advanced Arresting Gear) で使用する艦上予備品の第一陣、それとサポート業務に関する契約を受注した。また、Joint Base McGuire-Dix-Lakehurst に設置してある陸上試験用 AAG を対象とするサポート業務も契約に含む。(GA-EMS 2017/10/9)
  • 米陸軍 JSMC (Joint Systems Manufacturing Center, Lima, OH) が 2017/10/4 に、M1A2 SEPv3 (System Enhancement Package Version 3) の 1 号車をロールアウトさせた。2005 年から量産してきた M1A2 SEPv2 の後継で、第一陣・6 両のうちの一番手。(US Army 2017/10/9)
  • AeroVironment Inc. は米海軍から、Blackwing 小型 UAV に関する延長・拡大契約を $2,578,822 で受注した。機体、センサー ペイロード、再生補修キットを 2018/5 からデリバリー開始する。(AeroVironment 2017/10/9)
  • DigitalGlobe Inc. は、次世代リモートセンシング衛星 WorldView Legion のペイロード担当として Raytheon Co. を選定した。光学系、センサー、電子機器を、衛星製作担当の SSL (Space Systems Loral) にデリバリーする。(Raytheon 2017/10/10)
  • MD Helicopters Inc. が米陸軍から、FMS (Foreign Military Sales) 経由でパートナー諸国に輸出する MD 530 武装偵察型 (Scout Attack Helicopter)×150 機を受注したが、それのギアボックスは Triumph Group Inc. の Integrated Systems - Geared Solutions (Macomb, MI) 部門が担当する。アフガニスタン向けの MD530F Cayuse Warrior×30 機についても同様。(Triumph Group 2017/10/9)
  • 加公共調達省が、同国空軍の CF-18 に対する暫定後継機としてオーストラリア空軍 (RAAF : Royal Australian Air Force) の F/A-18A/B に着目して、8 月からオーストラリア側と接触していることを公式に認めた。後継機のコンペティションについては「進行中」だとしている。(Public Services and Procurement Canada 2017/10/9)

今日の報道発表 (その他編)
  • Thales は英国防省から、Queen Elizabeth 級空母を初めとする英艦の通信機器を対象とするサポート業務について、7 年間・1 億ポンドの契約を受注した。この件で 40 名分の雇用を英国内に確保できるとしている。(Thales 2017/10/10)
  • BAE Systems は、組織変更の一環として Military Air and Information and Maritime Services 部門の人員削減を発表した。需要に見合った規模にするためのもの。(BAE Systems 2017/10/10)
  • MTU Aero Engines, Germany はドイツ連邦軍 (Bundeswehr) の調達部門・BAAINBw (Bundesamt fur Ausrustung, Informationstechnik und Nutzung der Bundeswehr) から、ドイツ空軍が運用する A400M の TP400-D6 エンジンを対象とする維持管理業務の契約を受注した。航空団でレベル 1・レベル 2 整備を実施、より深度化したレベル 2 OFF とレベル 3 の補修整備はメーカーで実施する。(MTU Aero Engines 2017/10/10)
  • Lockheed Martin UK は、AJAX 用の砲塔訓練機材 (Crew Turret Trainer) について、Saab AB を担当メーカーに選定した。機関砲、通信機、照準器などの取り扱いを訓練するもの。(Saab 2017/10/9)
  • IAI (Israel Aerospace Industries Ltd.) はイスラエル国防省から、軌道修正機能付き信管 TopGun を受注した。155mm 砲弾と組み合わせて使用する。(IAI 2017/10/9)
  • 露国防省は、近いうちに 2S35 Koalitsiya-SV 自走榴弾砲の配備を開始する、と発表した。現在は国防省の試験施設でテストを進めているとの説明。(Russian MoD 2017/10/8)

今日の報道発表 (北米編)
  • Raytheon Co. は、地上軍に対する防護手段を必要としている米陸軍に対して、FIM-92 Stinger を Stryker 装甲車に搭載するモデルを提案、9 月にデモンストレーションを実施した。CROWS (Common Remotely Operated Weapon Station) に組み込んでマウントする形。(Raytheon 2017/10/9)
  • Airbus Helicopters Inc. は米陸軍に、UH-72A Lakota の 400 機目をデリバリーした。全機とも所定の予算とスケジュールの範囲内でデリバリーした、との説明。数ヶ月以内に残り 12 機をデリバリーして、これで完納となる。(Airbus Helicopters 2017/10/9, IHS Jane's 360 2017/10/10)
  • Lockheed Martin Corp. は米陸軍から、M-TADS/PNVS (Modernized Target Acquisition Designation Sight/Pilot Night Vision Sensor) 本体とサービス業務に関する 3 億 3,700 万ドルの契約を受注した。米陸軍、イギリス、サウジアラビア向けで、将来的に総額 20 億ドルの案件となる見込み。同社は現在、M-DSA (M-TADS/PNVS Modernized Day Sensor Assembly) と Modernized Laser Range Finder Designator のアップグレード改修キットを納入中。(Lockheed Martin 2017/10/9)
  • GE Aviation は、米陸軍の ITEP (Improved Turbine Engine Program) 計画向けに開発した T901-GE-900 ターボシャフト エンジンについて、プロトタイプ機による試験を完了した、と発表した。これにより、EMD (Engineering and Manufacturing Development) に移行する用意ができたとしている。2016 年に 24 ヶ月・1 億 200 万ドルの契約を得て作業を進めているもの。(GE Aviation 2017/10/9)
  • 米陸軍と GE Aviation は、FATE (Future Affordable Turbine Engine) エンジンの初号機を使った試験を完了した。圧縮機、燃焼室、タービンを個別にリグで試験した後で、完成品の試験を実施したもの。FATE 計画では 5,000-10,000hp 級のエンジンについて、燃料消費を 35% 低減、出力重量比を 80% 向上、設計寿命を 20% 延伸、生産・整備経費の 45% 低減という目標を掲げている。2011 年に 4,500 万ドルの契約を受注。(GE Aviation 2017/10/9)
  • BAE Systems は米陸軍 INSCOM (Army Intelligence and Security Command) から、第 116 軍事情報旅団 (MIB : Military Intelligence Brigade) 向けのサポート業務契約を 1 億ドルで受注した。技術面などの支援を行う案件。(BAE Systems 2017/10/9)
  • Rockwell Collins Inc. は米特殊作戦軍団 (USSOCOM : US Special Operations Command) 麾下の TACO (Technology Application Contracting Office) から、アビオニクス製品を対象とするサポート業務の契約を 3,070 万ドルで受注した。Rockwell Collins 製の CAAS (Common Avionics Architecture System) を対象とする補修・兵站支援・フィールド サービス・予備品管理業務と、その他のアビオニクス製品を対象とする補修・フィールド サービス業務という内訳。(Rockwell Collins 2017/10/9)
  • Rheinmetall Defence AG は、2017/2 に米空軍から受注した F-35 用の 25mm 機関砲弾・25mm×137 FAP (Frangible Armour Piercing) について、2017/12 からデリバリーを開始することを明らかにした。契約額は 650 万ドル (610 万ユーロ)、4 ロット・数万発にのぼる。(Rheinmetall Defence 2017/10/9)

今日の報道発表 (その他編)
  • 在欧米空軍 (USAFE-AFA : US Air Force in Europe - Air Forces Africa) は、2017/10/3-5 にかけて、F-35 を対象とする多国籍シンポジウムを開催した。参加者は米軍とパートナー各国から総勢 79 名。また、NATO は 2017/10/6 に Ramstein AB で、第 4〜第 5 世代戦闘機の戦力化を議題とするワークショップを開催した。(USAF 2017/10/6, NATO 2017/10/6)
  • チェコ国防省は、同国の ELDIS Pardubice Ltd. に発注している RPL-2000 レーダー×4 基のうち最初の 1 基を Pardubice Military Airport に設置した、と発表した。これから 6 ヶ月がかりで信頼性検証試験を実施するほか、民間航空管制システムとの連接も検証する。残り 3 基は 2018/11 までに、Prague-Kbely、Caslav、Namest military の各空港に設置する。RPL-2000 は現用中の TESLA レーダーの代替用で、レンジは 50km。(Czech MoD 2017/10/6)

| 先頭に戻る |


戦争・紛争

最近のニュースいろいろ
  • 2017/9/23 にイギリス空軍 (RAF : Royal Air Force) の Typhoon FGR.4×2 機が、対 ISIL (Islamic State of Iraq and the Levant) 航空作戦に際して過去最長となる 7 時間 46 分のミッションを実施した。大半が夜間飛行で、武器集積所×1 ヶ所とトラック爆弾×4 両を破壊。(Royal Air Force 2017/10/10)
  • トルコ陸軍が、2017/10/8 からシリアの Idlib 付近を対象とする偵察ミッションを開始していることを明らかにした。監視哨を設けて偵察を行うもので、Idlib における軍事作戦の一環だとしている。(SpaceWar 2017/10/9)

| 先頭に戻る |


こぼれ話

| 先頭に戻る |


AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

Contents
HOME
Works
Diary
PC Diary
Defence News
Opinion
Ski
About


| 記事一覧に戻る |