今週の軍事関連ニュース (2020/12/10)
 

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一般ニュース

今日のニュースいろいろ
  • 米下院が、総額 7,310 億ドルの FY2021 国防歳出法案を 335:78 で可決した。ただし、大統領が拒否権を発動する可能性は残る。(VoA 2020/12/8)

今日のニュースいろいろ
  • 2020/12/7 付の Der Spiegel 誌が「ドイツ政府が、Gepard 自走対空砲×15 両をカタールに 3,140 万ユーロで輸出する件を承認した」と報じた。2022 年に開催を予定している、サッカー W 杯における防空用だとされる。(Defense-Aerospace.com 2020/12/8)
  • ベルギー、デンマーク、オランダで構成する多国籍特殊作戦司令部 C-SOCC (Composite Special Operations Component Command) が、2020/12/7 に完全運用能力 (FOC : Full Operational Capability) を達成した。この後、2021 年の NRF (NATO Response Force) ローテーションに加わる予定。(NATO 2020/12/7)

今日のニュースいろいろ
  • 米国防安全保障協力局 (DSCA : Defense Security Cooperation Agency) によると、FY2020 に記録した FMS (Foreign Military Sales) 輸出は 507 億 8,000 万ドル。うち同盟国・パートナー国向けが 447 億 9,000 万ドル、FMF (Foreign Military Financing) 案件が 33 億ドル、BPC (Building Partner Capacity) 案件が 26 億 9,000 万ドル。また、DCS (Direct Commercial Sales) は 1,243 億ドル。米軍で実施した外国軍向けの訓練はトータル 31,000 名。(DSCA 2020/12/4)
  • Antti Kaikkonen 芬国防相は、2021 年に参加する海外での訓練・演習の規模を決定した。件数は 2020 年の 71 件より少ない 60 件、経費も 790 万ユーロから 400 万ユーロに縮小する。(Finnish MoD 2020/12/4)
  • アメリカとオーストラリアは、仮想環境上に構築するサイバー戦訓練環境 (virtual cyber training range) について、両国で進めている開発を継続するとの合意をまとめた。(DoD 2020/12/4)
  • Embraer (Empresa Brasileira de Aeronautica S.A.) が、ランサムウェアの被害に遭い、従業員に関する情報、契約情報、フライト シミュレーションに関する写真、ソースコードなどといったデータを奪われる事件が発生した。盗られたデータは RansomExx (a.k.a. Defray777) が管理するダークウェブで共有されている。(ZDNet 2020/12/7)

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産業・装備・調達

最近のニュースいろいろ
  • Il-76M×7 機を運用しているインドに対して、フランスが A330-200 MRTT (Multi-Role Tanker Transport) の中古機×6 機の輸出を提案した。ちなみに、パキスタンも Il-76M×4 機をウクライナから取得、中国でも同型機を運用している。(DID 2020/12/8)
  • Rostec の CEO、Sergei Chemezov 氏は、Rostec が自己資金で単発戦闘機の研究を進めていることを明らかにした。ロシアからの発注はないが、海外パートナーの獲得を期待しているとの説明。(TASS 2020/12/7)
  • ウクライナは Antonov に、An-178×3 機を発注した。(DID 2020/12/8)

今度は本当に空母を作れるの ? (Naval News 2020/12/8, USNI News 2020/12/8)
Emmanuel Macron 仏大統領が、FS Charles de Gaulle (R91) の代艦となる新しい原子力空母 (PANG : Porte Avion Nouvelle Generation) の建造計画を承認した。代替予定時期は 2038 年。

台湾向け FMS (DSCA 2020/12/7)
米国防安全保障協力局 (DSCA : Defense Security Cooperation Agency) は、台湾 (TECRO : Taipei Economic and Cultural Representative Office in the United States) 向けに FMS (Foreign Military Sales) 経由で野戦通信システムを輸出すると通告した。総額は 2 億 8,000 万ドル。内訳は以下の通り。
  • FICS (Field Information Communications System)
    • CN (Communications Node)×154 (w/S-788 Type III シェルター)
    • Communication Relays (w/S-788 Type III シェルター)×24
    • NMS (Network Management System)×8 (w/S-788 Type III シェルター)
  • BII (Basic Issue Items)、プログラム管理支援業務、検証試験、技術支援業務、輸送、スペアパーツ、補修用パーツ、通信支援機材、通信機材のインテグレーション、ツール類、試験機材、訓練、訓練機材、初期分の補修、AAL (Additional Authorized List)、マニュアル、品質保証チーム派遣、工学/技術/兵站支援業務
担当メーカーは、これからコンペティションを実施して決定する。オフセットの設定が見込まれる。

今日の米軍調達 (Contracts 2020/12/8)
NAVY
  • Lockheed Martin Rotary Mission Systems (Orlando, FL) : eCASS (electronic Consolidated Automated Support System) の全規模量産 (FRP : Full Rate Production) について、オプション契約分 35 セットを $89,246,355 で。自己整備・試験/較正セット×4、較正機材×5、ラック レール キット×36、陸上設置キット×44、艦上設置キット×28 も含む。2023/12 まで。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Lakehurst, NJ (N68335-18-C-0681/P00016)
  • L3 Technologies Inc. (Salt Lake City, UT) : MH-60R 搭載用の CDL (Common Data Link)・AN/SRQ-4 Hawklink のオプション契約分 12 基を $15,399,324 で。2023/2 まで。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-18-C-1030/P00025)
  • Progeny Systems Corp. (Manassas, VA) : Mk.54 mod.1 短魚雷と Mk.48 長魚雷のコンポーネントについて、修正契約を $10,179,429 で。2023/1 まで。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-18-C-6410)
WHS (Washington Headquarters Services)
  • Hunter Strategy LLC (Washington DC) : Cloud Computing Program Office 向けの、エンタープライズ ATAT (Account Tracking and Automation Tool) 向け支援業務を $20,954,134 で。2021/12/20 まで。さらに 2025/12/20 までのオプション契約を設定。WHS (Washington Headquarters Services), Alexandria, VA (HQ0034-21-C-0011)
AIR FORCE
  • Raytheon Co. (Woburn, MA) : カタール向け早期警戒レーダー (QEWR : Qatar Early Warning Radar) を対象とする調達、製作、予備品保管について、修正契約を $13,648,819 で。2025/12 まで。FMS (Foreign Military Sales) 案件。AFLCMC (Air Force Life Cycle Management Center), Hanscom AFB, MA (FA8730-17-C-0010/P00034)
ARMY
  • L3 Technologies Inc. (Londonderry, NH) : 双眼式暗視装置とアクセサリー類を $13,148,618 で。2021/11/8 まで。アラブ首長国連邦 (UAE : United Arab Emirates) 向け FMS (Foreign Military Sales) 案件。Army Contracting Command, Aberdeen Proving Ground, MD (W91CRB-21-C-5004)

今日の報道発表 (北米編)
  • BAE Systems Inc. は Lockheed Martin Corp. から、AGM-158C LRASM (Long Range Anti-Ship Missile) で使用する新型シーカーを 6,000 万ドルで追加受注した。 (BAE Systems 2020/12/8)
  • Raytheon Technologies Corp. 傘下の Collins Aerospace Systems が、米海軍の ABNCP/TACAMO (Airborne Command Post and Take Charge and Move Out) 機・E-6B ブロック I を対象とする近代化改修を完了した。管制・通信機能や、音声/データ/動画配信システムの改良と IPBE (Internet Protocol Bandwidth Expansion) バックボーンの導入が主眼。(Collins Aerospace 2020/12/7)
  • BAE Systems が実施していた、カナダ海軍 (RCN : Royal Canadian Navy) の Halifax 級フリゲート・HMCS Toronto の搭載システムを対象とする整備作業が完了した。作業はイギリスの Portsmouth Naval Base で実施した。(BAE Systems 2020/12/8)
  • パイロット不足と、それに起因する教官の不足により、教官が訓練生と一対一で操縦訓練を実施するのが難しくなっている。そこで米国防総省の DIU (Defense Innovation Unit) が送り出したのが JTS (Joint Immersive Training System)。仮想現実 (VR : Virtual Reality)、人工知能 (AI : Artificial Intelligence)、機械学習、それと COTS (Commercial Off-The-Shelf) 製品の活用によって操縦訓練を実施する。(DoD 2020/12/8)

今日の報道発表 (その他編)
  • Antti Kaikkonen 芬国防相は、2009 年から続いている Millog Oy との戦略的パートナーシップについて、2021-2028 年を対象とする延長を承認した。装備品の整備や、その他の兵站支援業務を請け負っているもので、包括的ソリューションを通じて即応体制の維持を図るとしている。契約総額は 14-16 億ユーロとなる見込み。(Finnish MoD 2020/12/8)
  • 仏独西共同の NGWS (Next-Generation Weapon System) / FCAS (Future Combat Air System / SCAF (Systeme de Combat Aerien Futur) 計画について、スペイン企業の参画に関わる第二弾の契約が 2020/12/2 に実現した。これにより、以下の分野への参画が可能になる。
    • Airbus が担当する次期戦闘機本体 (Pillar 1)
    • ITP Aero が担当する NGWS 用エンジン (Pillar 2)
    • Satnus コンソーシアム (GMV, SENSER, TECNOBIT) が担当する RC (Remote Operators, Pillar 3)
    • Indra が担当する Combat Cloud (Pillar 4)
    • Indra が担当する インテグレーション シミュレータと SoS (System of Systems) とコヒーレンス (Pillar 5)
    • Airbus が担当する低観測性技術 (Pillar 7)
    そしてスペインのメーカーが、仏独と対等な立場で計画に参画するための枠組み契約に調印した。なお、すでにセンサー分野では Indra の参画が決まっている。(Spanish MoD 2020/12/7, Airbus 2020/12/9)
  • Saab AB が Lurssen から、ブルガリア海軍向けの新型多用途戦闘艦 MMPV (Multipurpose Modular Patrol Vessel)×2 隻に搭載する戦闘システムを受注した。(Saab 2020/12/8)
  • ナイジェリア空軍が 2020/12/2 に、セルビアに発注していた Mi-171E のうち 2 機目を受領した。機体は Il-76 に積まれて AF Base Makurdi に到着。これで、2015 年以降に調達した航空機は 23 機となった。(Nigerian Air Force; 2020/12/2)

今日の米軍調達 (Contracts 2020/12/7)
ARMY
  • West-MGE JV (Tempe, AZ) : 土木・水力学関連業務を $40,000,000 で。2025/12/7 まで。Army Corps of Engineers, Albuquerque, NM (W912PP-21-D-0001)
AIR FORCE
  • International Enterprises Inc. (Talladega, AL) : F-16C/D 用の MLPRF (Modular Low Power Radio Frequency) と DMT (Dual Mode Transmitter) を対象とする補修を、$12,469,948 で。2025/12/6 まで。AFMC (Air Force Material Command), Hill AFB, UT (FA8251-21-D-0004)
USTRANSCOM (US Transportation Command)
  • Air Transport International Inc. (Wilmington, OH) : 国際間のドア to ドア貨物輸送業務を $7,650,630 で。タスク オーダー HTC711-21-F-W009。単独あるいは複数のモードで実施、2020/12/4-2021/3/6 まで。USTRANSCOM (US Transportation Command), Directorate of Acquisition, Scott AFB, IL (HTC711-19-D-W002)

今日の報道発表
  • GA-ASI (General Atomics Aeronautical Systems Inc.) は、MQ-9B を対象とする地上静止試験 (FSS : Full Scale Static testing) が完了した、と発表した。3 ヶ月がかりで実施していたもの。(GA-ASI 2020/12/7)
  • Northrop Grumman Corp. は、連邦政府機関向けの IT / ミッション支援業務を担当している部門を、Veritas Capital に 34 億ドルで売却する、と発表した。2021 年前半に実現の予定。(Northrop Grumman 2020/12/7)
  • UUAP (Ulan-Ude Aviation Plant) が Ka-226T で使用する胴体構造×2 セットを製作、11 月に Technodinamika に引き渡した。これは、耐衝撃性に関する試験を実施するため。(Rostec 2020/12/3)

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こぼれ話

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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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