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一般ニュース
今日のニュースいろいろ
米海兵隊の Eric Flanagan 大佐は、第 4 海兵連隊を 3 番目の海兵沿岸連隊 (MLR : Marine Littoral Regiment) に改編して Guam に配備する計画を中止して、現行編成を維持する方針変更を明らかにした。MLR は現在、ハワイの第 3 と沖縄の第 12 を編成済み。(DefenseOne 2025/10/30)
今日のニュースいろいろ
仏国防省は、M51 シリーズ SLBM (Submarine Launched Ballistic Missile) の新型、M51.3 が 2025/10/24 付で実働態勢入りしたと発表した。Le Triomphant 級 SSBN に搭載する。(Naval News 2025/10/29)
今日のニュースいろいろ
米海兵隊・第 3 海兵師団・第 12 海兵連隊・第 3 大隊が、2025/10/27 に、M142 HIMARS (High Mobility Artillery Rocket System) の実射をキャンプ富士で初めて実施した。(MilitaryTimes 2025/10/28)
John Healey 英国防相と Boris Pistorius 独国防相が 2025/10/23 に、ドイツ海軍が導入する P-8A を RAF Lossiemouth から運用すると発表した。イギリス空軍 (RAF : Royal Air Force) の P-8A とともに、ロシアの潜水艦を対象とする洋上哨戒を実施する。(USNI News 2025/10/29)
Vladimir Putin 露大統領が 2025/10/27 に、アメリカとの間で締結していたプルトニウム廃棄処分に関する条約 (Plutonium Management and Disposition Agreement) を停止する法案に署名した。2000 年に署名、2010 年に発効していたもので、34t のプルトニウムを原発用の核燃料に転用することとしていた。(SpaceWar 2025/10/27)
今日のニュースいろいろ
フィリピン陸軍の砲兵連隊が、第 1 陸上発射ミサイル大隊を新編した。比陸軍の砲兵連隊はすでに、米陸軍から MRC (Mid-Range Capability) に関する訓練を受けたこともある。フィリピン海軍は 2022 年に、海兵隊向けの BrahMos ミサイル×3 個大隊分を発注しているが、こちらは Scarborough Shoal 東方の沿岸地域に配備する話が決まっている。(USNI News 2025/10/27)
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産業・装備・調達
シンガポール向け FMS (DSCA 2025/10/31)
米国防安全保障協力局 (DSCA : Defense Security Cooperation Agency) は、シンガポール向けの FMS (Foreign Military Sales) 案件について国務省の承認が降りた、と発表した。
Ebbing ANGB における施設建設を実施するもので、総額は 3 億 5,300 万ドル。以前に発表していた 2,700 万ドルのオリジナル案件から拡大したもので、施設建設に加えて、関連する兵站支援業務や計画支援業務も含む。オフセットの設定を予定。
今日のニュース
Kratos Defense & Security Solutions Inc. と GE Aerospace が共同開発している GEK800 エンジンは、2025/9/23 に開始した高空試験を成功裏に完了した。試験は Purdue University の Maurice J. Zucrow Laboratories で実施。(Kratos Defense & Security Solutions 2025/10/31)
米空軍は 2025/10/31 に、Anduril Industries の CCA (Collaborative Combat Aircraft)・YFQ-44A Fury が初飛行を実施したと発表した。飛行の詳細については明らかにしていないが、場所はカリフォルニア州内の某所と判明。メーカー側では「オペレーターによる操縦桿やスロットルの操作を行わない、半自律飛行を実施した」としている。(Air and Space Forces Magazine 2025/10/31, DefenseNews 2025/10/31)
Kongsberg Gruppen ASA は 2025/10/39 に、海洋部門 Kongsberg Maritime をスピンオフする意向を明らかにした。従業員 8,000 名で、航法、推進、自動化といったシステムを手掛ける。(SpaceWar 2025/10/30)
Anduril Australia が Sydney に、Ghost Shark XLAUV (Extra Large Autonomous Underwater Vehicle) の製造工場を開設した。面積 7,400 平方メートル。Ghost Shark は先日に正式な調達プログラムに格上げされ、5 年間・17 億豪ドルの契約を得ている。(Naval News 2025/10/31)
インドネシア海軍向けの新しい 105m 級海洋観測支援船・KRI Canopus (936) が、Neustadter Hafen (Bremen, Germany) で浮揚した。建造には PT Palindo Marine、Abeking & Rasmussen、Fassmer などが参画。(Naval News 2025/11/1)
今日のニュース (北米編)
Sikorsky は JPRA (Joint Personnel Recovery Agency) ならびに DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) と組んで、MATRIX 自律制御技術を導入した OPV (Optionally Piloted Vehicle) 版 H-60 Black Hawk を、8 月に実施した演習 "Northern Strike 25-2" に持ち込んだ。実運用環境下での実証とリスク低減が目的。機体の管制にはタブレット PC を使用、貨物輸送については機内搭載、外部吊下、パラシュート投下の 3 パターンを、さらに MEDEVAC (Medical Evacuation) も試した。(Lockeed Martin 2025/10/30)
American Rheinmetall は NCMS (National Center for Manufacturing Sciences Inc.) から、M2 Bradley 歩兵戦闘車 (IFV : Infantry Fighting Vehicle) を対象とする、戦闘被害の評価と補修 (DAR : Rapid Damage Assessment and Repair) に関わる整備能力開発契約を受注した。18 ヶ月間・3,100 万ドル (2,660 万ユーロ) の案件で、米陸軍ならびにウクライナ軍向け。(Rheinmetall 2025/10/30)
今日のニュース (その他編)
Boeing Co. はオーストラリア空軍 (RAAF : Royal Australian Air Force) に、P-8A の 13 号機を納入した。さらに、2026 年に 14 号機の納入を予定している。これらは 2020 年に追加発注を決めていたもの。それに加えて、海外カスタマーとしては初めて、オーストラリアの機体に対してインクリメント 3 ブロック 2 改修を開始する。新しいアンテナ、センサー、ソフトウェアを導入するほか、コンピュータの処理能力や通信能力の改善を図る。2024/4 に 1 億 3,950 万ドルの契約を締結済み。(Boeing 2025/10/30)
2025/10/9 にイタリアの Genoa にある T. Mariotti で、イタリア海軍向けの潜水支援・潜水艦救難船 Olterra が進水した。計画名称 SDO-SuRS (Special and Diving Operations - Submarine Rescue Ship) の一番手。全長 128m、全幅 24m、電気推進。(Naval News 2025/10/30)
イギリス陸軍が、GDELS (General Dynamic European Land Systems) がドイツで製造する大形浮橋×36 セットを 2 億ポンドで調達することになった。また、KNDS UK が Stockport で、GSB (General Support Bridge) を製造・納入する。こちらは 46m の浮橋を 90 分とかからずに架設できるとの説明。(DE&S 2025/10/30)
EDGE Group 傘下の ADSB (Abu Dhabi Ship Building) が、クウェート沿岸警備隊の船艇 13 隻に対して、Kongsberg Maritime の Kamewa S63-4 ウォータージェットを導入することになった。10 隻については既存の他社製システムからの換装、残る 3 隻は既存船艇へのレトロフィット改修。(Kongsberg Gruppen 2025/10/30)
今日のニュース (北米編)
Terma A/S は米空軍から、F-16 用の 3D オーディオ システム×170 セットを 1,050 万ドルで追加受注した。これで累計受注は 310 セットとなる。通信機、インターコム、警告用トーンで構成、ディスプレイ装置だけに頼るよりも確実に脅威について知ることができる。(Terma 2025/10/29)
Lockheed Martin Corp. は、民生用 USV を手掛けている Saildrone に 5,000 万ドルを出資すると発表した。(Lockheed Martin 2025/10/29)
Textron Inc. 傘下の Textron Aviation Defense LLC は、米海軍の UJTS (Undergraduate Jet Training System) に提案している Beechcraft M-346N が採用された場合、機体の組み立てをカンザス州 Wichita で実施すると発表した。(Textron 2025/10/28)
今日のニュース (その他編)
フィンランド空軍向け F-35A の初号機 (MF-1/JF-501) が、Fort Worth の FACO (Final Assembly and Check-Out) 施設にある最終組立ラインを出場した。(F35.com 2025/10/29)
一方、ポーランド空軍向け F-35A の方は 7 機が完成、パイロット 2 名が教官養成課程を修了して、さらに 2 名が課程に入校中。2026 年の 5-6 月に、最初の機体が現地入りする予定。(Ministerstwo Obrony Narodowej 2025/10/29)
Airbus Defence and Space はスペイン航空宇宙軍 (EdAE : Ejercito del Aire y del Espacio) に、A330-200 MRTT (Multi-Role Tanker Transport) の 2 号機をデリバリーした。(Airbus Defence and Space 2025/10/29)
Rolls-Royce は世界で初めて、純メタノールを用いた舶用高速ディーゼル機関の運転試験を成功裏に実施した。meOHmare なる研究計画の下、ドイツの Friedrichshafen にある試験施設で実施したもの。(Rolls-Royce 2025/10/29)
Babcock と Seatrium がシンガポールで、ニュージーランド海軍 (RNZN : Royal New Zealand Navy) の補給艦 HMNZS Aotearoa を対象とする定期整備を実施、完了した。(Naval News 2025/10/29)
今日のニュース (北米編)
Saab AB は米陸軍から、Giraffe 1X レーダーを 4,600 万ドルで受注した。2026 年から納入を開始する予定。用途は防空・C-UAS (Counter-Unmanned Aircraft System)。(Saab 2025/10/29)
オーストラリア政府は、AUSSQ (Australian Submarine Supplier Qualification) の第二陣について発表した。パイロット プログラムの第一陣として、2025/3 に HII Australia が 960 万豪ドルの契約を決めているが、さらに第二陣として 930 万豪ドルの追加が決定。潜水艦で使用する鋳造・鍛造・機械加工部品をオーストラリアで製作・納入する。現時点でオーストラリア企業 22 社が AUSSQ に参画、うち 8 社が完全な資格認定を実現、3 社に見積もりのお呼びがかかっている。(Australian Government 2025/10/20)
Iridium Communications Inc. が、GNSS (Global Navigation Satellite System) の保護を企図した ASIC (Application-Specific Integrated Circuit)、Iridium PNT ASIC を発表した。妨害やスプーフィングに対処する機能を提供する。(SpaceWar 2025/10/28)
今日のニュース (その他編)
スペインの閣議が、スペイン海軍 (Armada Espanola) 向けの新しい電子情報収集艦 BAM AG について、要件定義フェーズの作業開始を承認した。SPS Alerta (A111) の代艦。(Navantia 2025/10/22)
ドイツ海軍が、Rheinmetall AG と MBDA が共同開発した艦載レーザー兵器のデモンストレーターを領収した。これを 2025/10/28 に、WTD91 (Technical Centre for Weapons and Ammunition, Meppen, Germany) の Laser Competence Centre に搬入。これに先立ち 1 年ほどかけて、FGS Sachsen 艦上での試験を実施、100 回を超える実射を実施した。出力 20kW で、C-UAS (Counter-Unmanned Aircraft System)、小艇との交戦、ミサイルの迎撃を想定。(DefenseNews 2025/10/29)
Rheinmetall AG が 51%、ブルガリアの VMZ (Vazovski Mashinostroitelni Zavodi) が 49% を出資して、砲弾の開発・製造を目的とするジョイント ベンチャーをブルガリアに設立する話が決まった。投資額は 10 億ユーロ、1,000 名の雇用につながるとしている。2027 年の製造開始を予定しており、砲弾を年産 10 万発、装薬を年産 15 万発分、製造する能力を持たせる。(Rheinmetall 2025/10/29)
Kratos Defense & Security Solutions Inc. と KAI (Korea Aerospace Industries) が、MUM-T (Manned and Unmanned Teaming) 分野を対象とする戦略的パートナーシップを構成することになった。Kratos は XQ-58A Valkyrie、Mako、Tactical Firejet といった機体を手掛けた経験があり、KAI は航空宇宙分野の技術を有する。これらを組み合わせて、相互運用性を備えた次世代 MUM-T ソリューションを実現するとの説明。(Kratos Defense & Security Solutions 2025/10/27)
2025/10/27 にトルコの STM で、トルコ海軍向け高速戦闘艇 (National Fast Attack Craft) のうち、1 番艇の起工式が行われた。Atmaca 艦対艦ミサイル、76mm 艦載砲、12.7mm 機関銃を搭載する。(Naval News 2025/10/28)
今日のニュース (北米編)
GDEB (General Dynamics Electric Boat, Groton, CT) で 2025/10/25 に、Virginia 級 SSN の 28 番艦、USS Utah (SSN-801) の命名式が行われた。スポンサーを務めているのは、Sharon Lee 氏と Mary Kaye Huntsman 氏。(GDEB 2025/10/26)
Kratos Defense & Security Solutions Inc. が、極超音速分野で使用する素材の評価施設設計・開設を、6,830 万ドルで受注した。米国防総省の Industrial Base Analysis and Sustainment Program によるもので、アーク ジェットとファイバー レーザーの組み合わせで構成するとの説明。計画名称 "Project Helios"。(Kratos Defense & Security Solutions 2025/10/23)
今日のニュース (その他編)
イギリス政府は、トルコが Eurofighter Typhoon×20 機を総額 54 億ポンドで調達することになったと発表した (総額では 80 億ポンド/107 億ドルになるとの話)。これにより、同機の製造は 2030 年代まで続くことになる。(BAE Systems 2025/10/27, DefenseNews 2025/10/27)
Airbus Defence and Space は、ポルトガルの航空宇宙・防衛産業クラスタ AED Cluster Portugal との間で、協業の機会を追求するという趣旨の MoU に調印した。F-16A/B 後継機の調達として、欧州機を売り込むことを見据えた動き。(Airbus Defence and Space 2025/10/27)
インドの国防調達会議 (DAC : Defense Acquisition Council) が、印海軍向けのドック型揚陸艦 (LPD)、30mm 艦載機関砲 (NSG : Naval Surface Gun)、短魚雷 (ALWT : Advanced Light Weight Torpedoe)、76mm Super Rapid 艦載砲で使用する EO/IR (Electro-Optical Infrared) センサーと砲弾 (Smart Ammunition) の調達を承認した。(Naval News 2025/10/26)
インドネシアの PT Tesco Indomaritim (Bekasi, West Java) で国内建造した 60m 級高速戦闘艇 (FACM : Fast Attack Craft-Missile)・KRI Belati (622) が、2025/10/24 に就役した。就役式典は Sealift Command headquarters (North Jakarta) で挙行。(Naval News 2025/10/25)
2025/10/23 に Naval Support and Experimentation Center (La Spezia, Italy) で、Fincantieri Sp.A が開発した UUV "DEEP" が進水した。海底インフラや港湾インフラの保護、開発、メンテナンスでの使用を想定。(Fincantieri 2025/10/23)
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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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