Opinion : 買いたくなるクルマがない (2005/11/28)
 

時事ネタの多いコーナーだけれど、たまにはこんな話題も。


もう 1 ヶ月ほど前の話になるが、クルマを車検に通した。2000 年式のアルテッツァ AS200 Z Edition (6 速 MT)。購入から 5 年経過しているから、2 度目の車検ということになる。年間 7,000km 程度走っていて、累計走行距離は 36,000km ほどと、年式の割には多くない。

一般的思考からすれば、(よほど経済的にしんどい場合は別として) 3-5 年も乗れば代替を考えるものだと思う。ところが、2 度目の車検を通してしまったことでお分かりの通り、まだ乗るつもり。だから、去年はタイヤを BS レグノに履き替えたし、今年はプラグをイリジウムに替えて、さらに油脂類の総取っ替えをやった。
もちろん、車検の時期が近付く度に「買い替える ? どうする ?」という自問自答が発生するのだけれど、そんなに長引かない。すぐに「続行」という結論が出てしまう。

経済的な問題… ではない。多分。過去には、AE111 レビンを 1 年半ほどでアルテッツァに代替したこともある。このときには、会社を辞めて独立する前の気合入れという理由もあったにしろ、「これが欲しい !」と物欲スピリットを刺激するモデルがあれば、買い替えるに吝かではないという傍証にはなる。もちろん、先立つものがあれば、だけれど。

無論、アルテッツァというクルマに対する愛着もある。手頃なサイズだし、速めのペースで流すと気持ちがいい。特にタイヤを履き替えてから、高速での安定性がとても良くなった。渋滞さえしていなければ、6 速 MT をガチャガチャやるのは楽しい。いまや希少価値の直列 6 気筒エンジンは、実にスムーズに回ってくれる。当節、直 6 と 6 速 MT の組み合わせといえば、他には BMW の M3 ぐらいしかないのだ。


もし、買い替えるとなったときの条件は ? ということでリストアップしてみた。

  1. MT 車
  2. 5 ナンバーサイズからあまり外れていない大きさ
  3. 立体駐車場に入る
  4. できればレギュラーガスで走れると嬉しい
  5. 念のため、4WD だと嬉しい
  6. ステーションワゴンもいいかも

そもそも、当節流行りのミニバンには興味がないので、「3.」は問題になりにくい。とはいえ、微妙なところでこの制限にひっかかってしまうクルマもある (例 : フォレスター)。

それよりなにより「1.」のハードルが高い。これで国産車の大半が脱落する。アル乗りとしてはレクサス IS の名前も出てくるけれど、値段の件もさることながら、そもそも日本向けに MT がない時点で失格。それに、新型 IS はガタイが大きくなり過ぎた。

輸入車でも、これらの条件をクリアできるモデルはありそうで存在しない。BMW の 3 シリーズなんか、先代の E46 ならともかく現行の E90 は太り過ぎ。特に横幅が「3.」にひっかかる。ボルボ V50 ならサイズ面では OK だけれど、MT がない。御祈祷エンジン 5 気筒エンジンって面白そうだけれど。

モデルチェンジする度にどんどん太り、ときには車格まで上がってしまうのは自動車産業界の常。VW ゴルフなんか、どんどん車格が上がっていくもんだから、下にポロを入れる必要が生じた。そのポロも車格が上がってきたもんだから、そのまた下にルポを入れた。そのうちきっと、VW はルポの下に何か必要になる。なんだか、ヴィッツとパッソの関係と似ている。


試しに、「MSN 自動車」の条件検索をかけてみたら、出てきたのはインプレッサ、レガシィ、ミラ、プロボックス、ランエボ。
し、しかし。ランエボは剣呑すぎるし、自分には似合いそうにないのでパス。ミラとプロボックスもちょっとアレだし、そもそも軽自動車では車内にスキー板が入らない。かくして、実質的にはスバル決戦ということになる。そして、今のインプレッサの顔はどうも好きになれないので、レガシィしか残らない。

実は、この「顔」の問題も無視できないところ。特にヨーロッパ車に顕著な傾向だけれど、どんどん妙な顔が増えているような気がする。ああいうのがトレンドなのか知れないけれど、なんか嫌だ。特にアウディと BMW、それと最近のスバル。車体後半がカクカクしているのにノーズだけ丸みを帯びている三菱ランサーも、相当にヘンだと思うけれど。

幸い、レガシィは今でも「スプレッドウインググリル」を導入していないから、当初の上品で端正な表情を保っている。変な顔になる前に乗り換えるべきか、まだまだ元気なアルテッツァを乗り続けるべきか。悩ましいところ。(そういえば、某社がアコードの車体にレガシィのグリルを付けたようなクルマを売り出してるけれど、CM で客を釣ろうという時点で間違ってるよ)


自分の好みがマイノリティなのは承知しているものの、これだけさまざまなモデルの自動車が出回っているのに、「これなら買ってもいいかも」と思えるモデルがたったのひとつというのは寂しい。もちろん、メーカーとしてはビジネスにならないモデルを作るわけにはいかないという事情も理解できる。しかしなあ。

特に、石油価格が上がってきて省エネがいわれつつある昨今、エンジンもボディも、むやみにサイズアップするのは考え物だと思うのだけれど…

こうなったら、使える限りは今のクルマに乗り続けることになるのだろう。幸い、立体駐車場に入れているから傷みは少なくて、特に塗装なんかは今でもツヤツヤしている。細かいところにはいろいろ傷が付いているけれど、年式の割に状態がいいのは確かだから。またトラックに蹴飛ばされたりしないように、気をつけないと。

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