Opinion : ミリ系イベント・大盛況って… (2015/10/12)
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今日は観艦式の予行があった。知人が船に乗ってお出かけしていたけれど、こちらは自宅で仕事。
聞くところによると、今年の観艦式は規模が縮小されて、報道関係の枠もトバッチリを受けているとかいう話。真偽の程は定かでないけれど、少なくとも海自が "本業" の方で多忙なのは確かだろうと思う。
とかいっていたら、観艦式難民が突撃したせいなのかどうなのかは知らないけれど、横須賀のベースで USS Ronald Reagan (CVN-76) の一般公開があり、ものすごい行列ができた挙句に前代未聞の (?) 足切りが発生、列の途中からは入場不可の宣告が下された由。
CVN-76 の場合、入口できっちりとセキュリティ チェックをやるから、通過に時間がかかる。よって、限られた時間内で確実に公開を終えるには入場者数を制限せざるを得なかった、ということだと思われる。
無理もない判断だと思うけれど、そのうち米艦の一般公開というと前日から徹夜組が出る羽目になりはしないか、と思えてきた。コミケじゃないんだからさあ。
ただ、観艦式にしろ米艦の一般公開にしろ、広報行事というのはあくまで本業の合間に「理解者を増やし、敵を作らないようにする」目的で実施するもの。だから、本業そっちのけで広報行事の充実を求めるのは、そりゃさすがに本末転倒というもの。
米軍にしろ自衛隊にしろ、本来の任務は国防なのだから。在日米海軍司令部の Twitter アカウントに噛みつく人がいたらしいけれど、「気持ちは分かるけど、それはちょっと違うんじゃないか」と思った次第。
もっと噴飯モノだったのは「線量計を持ち込めないのか」とごねた人だけれど、そんなことするぐらいなら最初から行くなと (笑)。原子力艦が来れば海保の放射能測定船が金魚のフンみたいにくっついて走っているし、固定設置のモニタリング ポストもあるし。そんなことも知らないのかと。
「こーんなに放射線が出ています」とやりたかったのかも知れないけれど、期待通りの数字が出なかったらどうするつもりだったんだろう。第一、そんなヤバイ数字が出るレベルだったら、まず乗組員とその家族と議員が黙ってないだろうに (苦笑)。
入港時の記者会見でも、原子炉の安全性について型どおりの質問をした記者がいたけれど、艦長がえらく自信満々な返しをしたのは想定外だったんじゃなかろうか。
実際問題として、米艦の原子炉の運用実績を見ると、少なくともこの点についてはリッコーヴァー提督に感謝せねばなるまいと思う。
それはそれとして。
自衛隊にしろ在日米軍にしろ、公開その他のイベントがこんなに大量の人を集めるようになったのって、いつ頃からだろう。1990 年代の前半には、今と比べるとまさに「牧歌的」というレベルで、横須賀地方総監部のイベントなんかスカスカだったのに。
日本人の国防意識が高まった ? いや、そういう話でもないと思う。災害派遣などの実績が功を奏して、自衛隊の人気が上がった ? それはあると思うけど、では在日米軍の方は何。最近、日本の周辺がとみにキナ臭いせい ? そこまで思い詰めての話とも違うように思える。
それに、ありとあらゆるイベントが人を集めてるわけでもなくて、たとえば舞鶴にロシアの駆逐艦が来たときなんかは数えられるぐらいの人しか来ていなかった。平日だからとか、相手がロシアだからとかいう理由はあるかも知れないけれど、やはり根本的には「場所」の問題があったのかも。
まあ、「国民の国防意識を涵養するのだぁ」なんて肩に力を入れなくてもいいし、そこまで行くと逆に気持ち悪い。「国防アレルギー」「軍事アレルギー」が緩和されるのであれば、それだけでいいんじゃないかなあ。
ただ、女性の方が軍艦にお邪魔するときに、ミニスカとサンダルとハイヒールはやめとけ。
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