Opinion : 日米以外の国の軍艦を訪れてみて (2015/10/19)
 

先に blog で書いたけれど、2015/10/17 に横須賀で仏印韓豪 (並びは入口から奥に向かっての繋留順) のフネが一般公開されるというので、観に行ってきた。主たるターゲットは電測分野を中心とする資料写真集めだけれど、それ「だけ」というのもどうかと思うし、精一杯の笑顔を振りまいてきた (つもり)。

訪れる側から見ての印象としては、いちばんフレンドリーだったのがオーストラリアで、次がフランス、インドは固さは残るもののフレンドリーにしようという努力も感じられ、韓国はなんとなく固さがあったかなあ、との印象 (注 : 個人の感想です)。


でも、昨今の情勢を考えれば、韓国海軍がどことなく緊張して来訪者を迎えていた (ように見えた) のは無理もないところ。たぶん、いろいろ議論はあったのだろうけれど、それでも訪日や一般公開に踏み切ったのだから、その決定を支持したい。

ただ、6 月のトルコ艦訪日でも感じたことだけれど、訪れる人の側も「軍艦とはその国の領土の延長」「郷に入りては郷に従え」ということが、いまひとつ分かってないような節が見受けられた。

何をいいたいかというと、馴染み深い海自や米海軍のフネと同じノリでいけると思っちゃダメ、ということ。たとえば「撮影禁止」ひとつとっても国によって流儀は違うわけで、そこは気を使わないと。

だから、まずは周囲の人の様子や乗組員の反応を見ること。見ていいもの、撮っていいものとそうでないものの区別をつけるには、状況を的確に認識しないと。つい何でもパチパチやりたくなる気持ちは分かるけれど。(どうしても撮りたかったら、目立たないようにさりげなくやれと)

逆に、来訪者を迎える側も、全員とはいわずとも少しぐらいは日本語を話せる乗組員を用意できれば、それに越したことはないかなと。それが難しければ、せめて日本語の注意書きを用意して配布するとか。

そういえば、舞鶴にロシアのウダロイ型が来たとき、総監部の敷地内では、ちゃんと「禁煙」とロシア語で書いた張り紙を用意してあった。さすがだと思ったけれど、そんなに露海軍の水兵さんってスモーカーが多いんだろか。

よくいわれるように「海軍軍人は外交官でもある」わけだけれど、それは政府機関の人間を相手にする場合に限らず、民間人相手でも似たようなもの。せっかく他国を訪れてフネを一般公開するなら、それを機会にシンパを増やせればその方がいい。そこまでできなくても、せめて好印象を持って帰ってもらえれば。

それを一発だけで終わらせないでコツコツと続けていくことは、なにがしかのプラスにつながると思う。


もちろん、軍艦を他国に派遣して一般市民に見せることが、なにがしかの威圧を目的とする場合もあり得るし、そういう使い方も否定はしない。でも、好印象を持ってもらいたければ、あるいは自国を脅威とみなしてもらいたくなければ、威圧路線は当然ながらマイナスである。

だーかーらー。

中国も「自国は脅威ではありません」と主張したければ、たまには日本に軍艦を寄港させて一般公開のひとつもやれば、と思うわけだけれど、今の中国政府の流儀はサーベルをじゃらつかせる路線が目立つから、どちらかというと威圧・示威目的の寄港になってしまうかも知れない。

そういえば、日清戦争の前にも示威目的の清国艦隊寄港というのがあったような…

しかし今の日本だと、たとえ示威目的で「遼寧」、あるいは 052C/052D あたりをどこかの港に入港させたとしても、たちまち萌えキャラを作られて、それをネットでばらまかれた挙句に脱がされるのがオチという気もする。もしもそんなことになった場合に、解放軍の首脳がどう思うかは知らない。

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