Opinion : もしも行けたら海外イベントに (2018/10/8)
 

先週はサボらないつもりでいたけれど、ミラマー遠征の疲れと時差ボケからかサボってしまった。ごめんなさい。

さて。その海外遠征にまつわる話。

最近、国内のミリタリー系イベントには、あまり足が向いていない。理由は大きく分けると二つあって、「人が多すぎる」に加えて「なんか殺伐と (してる | していそう)」というもの。

1990 年代前半、横須賀地方総監部の一般公開 (まだ「サマーフェスタ」ではなく「ちびっ子ヤング大会」だった頃の話である) なんか、もう閑古鳥が鳴いてるってレベルじゃなかった。今のブタ混みぶりが信じられない。

もちろん、理解者が増えて人気が上がること自体は良いのだけど、人が増えるのに合わせて、ギスギスした雰囲気も出てきているように思えてならない。そうなってくると、よほどのことがない限りは「まあ、いいか」といって足が向かなくなってしまう。

その分、回数を絞って海外遠征、というのが最近の通例になりつつある。6 月の渡米で、久方ぶりにアメリカでクルマを運転してみて「なんだ、意外とちゃんとできるじゃないの」と思ったものだから、ますますタガが外れたりして… ?


先日の MCAS ミラマーに限らず、アメリカのエアショーだと、軍のイベントでも有料席を設けていることがよくある様子。収益がどこでどう使われているのか知らないけれど、ショーセンターの、いちばんおいしい場所が有料席 (そりゃそうだ)。

日本だと最近の MCAS 岩国が珍しい例外で、有料席がある。写真目当てで行くような人は特に、有料席にまとめてしまってもいいんじゃないのと思うようになった。同類同士を集めておく方が、トラブルにもなりにくいだろうし…

…いや、撮り鉄業界のお立ち台罵声合戦を見ていると、そうともいいきれないか。しかし、普通の家族連れあたりとは分ける方が、お互いに幸せであろうとは思う。その辺、空自の航空祭でもいろいろと試行錯誤しているみたいだけれど。

でもって。写真を撮るかどうかは別にして、アメリカの人の方が、気持ちにゆとりのある楽しみ方をしているんじゃないかなあ、という印象がある。もっとも、そのために折りたたみ式の椅子まで持ち込んでくる人が多いから、人数以上に場所を食っているのも事実なれど。

事前に Web サイトの注意書きなんかチェックしていると、「クーラーボックスの持ち込みは禁止」はまあいいとして、「BBQ は禁止」なんてお触れが出ていることもあって、笑う。

どこのどんな規則であれ、「やるな」というのは、やる奴がいるからであろう。してみると、エアショー会場で BBQ をやらかす、あるいはやらかそうとした人がいるってことだろうと推察できる。アメリカらしいというか、なんというか。


もちろん、海外遠征ができるのは、そのための時間と費用を確保できるから、というのも事実。費用はともかく、普通の勤め人だと休みの確保が大変だろうし。アメリカだとミニマムで 5 日行程になってしまうから、週末プラス有給×3 日はつぎ込む必要がある。

だから、無責任に「日本国内のイベントなんか放っておいて海外に行こうぜ」とは煽りにくい。でも、海外のイベントに行くことで違う世界に接して、視野を広げる効果があるのは紛れもない事実。

趣味でも商売でも、自国内でそれなりに満ち足りてしまうと、なかなか海外にまで眼や足が向かないものではある。でも、それを押して海外に出ることは、良い経験になる。というのが個人的な実感。

もちろん、日本で見られないも機体をいろいろ見られるのも大きい。でも、それだけじゃなくて「日本と違う雰囲気のイベントを楽しめる」というファクターも、負けず劣らず大きい。

自分みたいに、まだ経験がそれほどなくて、とば口に立ったばかりの人間でもそう思うぐらいだから、「沼」に嵌まった方なら尚更じゃないだろうか。

だから、もしも費用や日程の折り合いが付くなら海外にも行ってみては ? とは思うし、それを後押しする記事ができないか、なんてことも考えている。

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