Opinion : 旅をめぐる不安とワクワクに関する徒然 (2019/3/4)
 

先週、一日遅れで記事を書いて公開した… つもりが、肝心の HTML ファイルのアップロードを忘れてしまい、そのまま翌日にオーストラリアに旅発ったため、404 の状態が一週間にわたって続くことになってしまった。ごめんなさい。

で、なんとなく成り行きで先週の話の続きみたいなことを。


「旅行は、計画を立てているときがいちばん面白い」なんてことをいう。とてもよく分かる。

個人的には、ことに海外だと、「計画しているときはワクワク、出発の直前になると『ちゃんとやれるだろうか』と不安に駆られて、いざ出発すると『ここまで来たらベストを尽くすのみ』と開き直る」なんてサイクルがある。

国内だと、海外ほど顕著ではないものの、やはり似たようなサイクルはある。では、どうして国内外で差があるのかといえば、「どれだけ勝手が分かっているか」の差だと思う。

それが証拠に、海外でも過去に行ったことがある場所、やったことがある話なら、不安感は軽減される (個人の感想です)。何でも「初めて」がいちばん大変。

先週から今日までやっていたオーストラリア行きの場合、いちばんの不安要因はクルマの運転だったろうか。アメリカでは運転していても、オーストラリアでは初めて。いや、それどころかオーストラリア自体が初めて。

結局、その不安を軽減する手段は、前回にも書いたように「下調べの徹底」「脳内シミュレーションの徹底」しかない。困難な仕事に直面する可能性がある人が、平素から厳しく訓練をするのと似ている。例の「訓練で汗を流せば、実戦で血は流れない」という金言の類で。

ただ、「訓練された通りに戦おうとする」は事実であるにしても、その場の状況に合わせて臨機応変な対応が求められるのも、また事実。あまりリジッドになりすぎると、却って困ることになりそう。

シチュエーションは非公開だし、旅行の話とは何の関係もないけど、個人的にもそういう経験はしている。

自分の場合、その臨機応変が比較的苦手で、当初の計画のまま押し通そうとする傾向が見られるので、それが課題かなぁと。事前に複数のオプションを用意しておけば、話は違うけれども。でも、それって「当初の計画」が複数あるだけだともいうし。


じゃあ、旅行に行くときに、「(1) 当初の計画通りにサクサク進んで終わる」「(2) トラブルやハプニングに見舞われたが、解決して終わる」「(3) トラブルやハプニングに見舞われて大崩壊」のどれがいいか。個人的には 1-2-3 の順。

今回のオーストラリア行きはおおむね (1) で済んだけれど、これは事前の下調べや脳内シミュレーションの成果だった (ということにしておく)。ただ、それってマカルー初登頂みたいなもので、まわりの人をワクワクさせるような面白みには欠ける。

野次馬的に面白いのは (2) や (3) なのだろうけど、当人にとっては果たして面白いのかどうか。もちろん、内容次第ではトラブルやハプニングを楽しめる、ということもあり得るが、それはやはり程度問題というもの。

自分の場合、運がいいのか日頃の行いがいいのか、ホンマもんの旅程崩壊には遭遇した記憶がない。旅程崩壊の危機に直面したけど切り抜けられた、という経験なら何度かあるけれど。昨年、ボストンのローガン国際空港で走った一件とか。

まあ、まわりの人に面白いネタを提供するために旅行に行ってるわけじゃないから。(←開き直りやがったな ?)

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