Opinion : 何かを変えたかったら火種を投入 (2021/1/18)
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昨年 9 月に発注をかけた EOS R5 が、クリスマスの翌日になってようやく到着した。どうやら年末にまとまった量の出荷があったようで、いきなり販売店のランキング上位に踊り出してきているのは御愛敬。
もっとも、ランキング上位に顔を出すこと自体が悪いことではないにしても、数が出るのに利益が上がらない製品というのも困りもの。EOS R5 は単価が高いから、相応に利益も生むのでは… と思うけれど、原価もかかっていそうだしなぁ。
おっと。その EOS R5 が手元にやってきて以来、IOT&E (Initial Operational Test and Evaluation) と称して、あれこれ撮ってみている。あ、OPEVAL (Operational Evaluation) ではないのか ? とかいうツッコミはなしで。
レフ機なら勝手が分かっているからいいけれど、ミラーレス機を主力戦闘機に据えようとするのは初めてのこと。それに、EOS RP を配備したときにも、いろいろ勝手が違うところがあった。だから、設定が落ち着いて RP を意のままに操れるようになるには、それなりに時間がかかった。
高性能・高機能な R5 ならなおのことだろう。ということで、時間をかけていろいろな場面、いろいろな被写体で試してみながら、動きの傾向をつかんだり、設定を詰めたりしている。それができないと仕事の現場には持ち込めない。
と、上で書いた話がデタラメというわけではなくて、実際、その通りではあるのだけど。ただ、久方ぶりに新しいオモチャ (ちがう、商売道具) が手元にやってきて、ウキウキして楽しんでいる一面があるのは紛れもない事実。
やはり、ときどきこうやって自分に刺激を与えてやらないと、なんかこう、日常が楽しくなくなる。うちの、特に父方は「新しがり屋」「好奇心の塊」みたいなところがある家系だけれど、自分にもしっかり引き継がれている模様。
つまり、平凡な日常にちょいと刺激を投入することで、アクティブになるきっかけができるのだなぁと。ことにカメラ機材の場合、「試し撮り」という名目でお出かけすることになるので、そういう傾向が強いと思われる。
ただし「緊急事態宣言」の状況下だから、「お出かけしてます」と大手を振って吹聴するのは、憚られる部分もあるのだけれど。でもまあ、お出かけしても対人接触はミニマムだから (ほんと)。
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カメラ機材はフィールドワークが不可欠だから、特にそうだけれど。それ以外でも、新しい「何か」を手に入れることは、日々の生活、あるいは自分のメンタルを刺激して元気を出すための、一種の触媒みたいなものなのかも知れない。モノだけでなく、体験でも同じなんじゃないかと。
となると、「なんか最近、気分が鬱々としている」「何もやる気が出ない」というときには、わざと新しいオモチャを投入してみるとか、ひょいと旅に出て非日常に身を置いてみるとかいうのが、案外と効果的なのかも。
実は、自分が過去にそんな経験をしているから、これはかなりの自信を持って言えること。(その辺の詳しい事情については追求しないでね)
もちろん、やたらとおカネをかけなければならないと決まっているわけではない。とはいえ、多寡はあってもなにがしかのコストはかかる。でも、それによって自分の「馬力」が戻るのなら、それはひとつの投資じゃなかろうかと思う。
ただ、「馬力が落ちてるな」という状況に対して何かを投入するためには、まず「馬力が落ちてるな」と自覚しないと始まらない。実は、そこがいちばん難しいところなのかも知れない。
で。冒頭の話に戻すと。3 週間足らずで 1,300 カットというのは、過去に手元にやってきた新しいカメラの中でもトップレベルのハイペース (いちいち統計を取ってるわけじゃないけど)。それだけいろいろやっているということで、それによって自分に加わった刺激、けっこうあるんじゃないかと思っている。
その甲斐あって、「これなら仕事の現場に持ち込んでみても大丈夫かな」という感触は得られた。しかし、目下の社会情勢では肝心の取材の現場が減っている。おにょれコロナめ。(ところで COVID-19 は滅ぼされなければならない)
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