Opinion : 恐怖のシーズン (2021/12/20)
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どのネタにしようかとさんざ悩んだ結果、今回はヒマネタで行くことにした。大真面目でいる分には特段のネガはないけれど、毎週のように、あれに腹を立てたり、これに怒ったりしていては、自分が壊れてしまうし。
で。今週はクリスマス シーズン。毎年のことながら、メーカーさんからクリスマス カードや来年のカレンダーをいただくようになると、「ああ、そろそろ今年も終わりか」と実感する。
複数の月刊誌で海外ニュース欄を持っていると、実はこれが「1 年を通して最大の恐怖のシーズン」であったりする。なぜかといえば、欧米のメーカーなどがクリスマス休暇モードに入ってしまうと、仕事が止まるので、
ネ タ が な く な る
それどころか、ニュースサイトまで「ホリデーなのでお休み」となることもある。
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これだけでもおっそろしいのに、アメリカだとさらに、11 月の後半に Thanksgiving が来る。アメリカでは、年に何回かある大物ホリデーのひとつだから、これもまた、往々にしてメーカーさんの動きを止めて、ネタ枯れの原因を作ってくれる。
もっとも、こうした傾向が分かっていれば、事前にそれを織り込んで、ネタを確保する努力はできる。といっても相手任せなので、自らネタを製造することはできない。でも、普段ならこぼれてしまうような小ネタを、丹念に拾い集めることはできる。また、普段なら紙数の関係でへつってしまうような話まで掘り下げてみる、という手もある。
基本的なボリューム (ページ数) は決まっているから、粗製濫造を感じさせたり、無理してるなと感じさせたりしないようにしつつ、ちゃんと所定のボリュームを確保するのもウデのうち。(←えらい自信満々だな)
だから、過去の実績を御覧いただければお分かりの通り、この手のホリデー シーズンだからといって、海外ニュース欄のボリュームまで釣られて減っちゃった… なんてことは起こらないのが普通。F-35 みたいに、ターゲットが極端に絞られていると、月ごとに増減が発生するのは仕方ない部分があるけれど。
ただし、ホリデー シーズンも見込んでニュースをまとめるには、「この時期が危ない」という予察をしておかないといけない。必然的に、海外ニュース欄のネタに出てくることが多い諸国について、ホリデー シーズンの概要を知っておく必要がある。
もっともアメリカの場合、今に始まったことではなかった。MSKK に勤めていた時分、親がアメリカの会社だから、必然的にアメリカのホリデーに関する話、あるいは夏時間の発動/解除といったファクターが影響してくる。本社のカウンター パートがホリデーで休んでます、なんてことで驚かされないように、事前に把握しておくのは大事。
そして今は、アメリカのメーカーさんとの付き合いで、似たようにことになっている。まさに「歴史は繰り返す」。たとえば、メディア ブリーフィングをオンラインで開催してくれます、となったときでも、あっちだって休日出勤はしたくないだろうから、必然的にホリデー シーズンは外れる。
すると「この日、あるいはこの時期だと、先方が休みたいだろうから、やらんだろうな」ぐらいは考える。もっとも、ホリデーの直前・直後ぐらいならあり得るけれど。
ただし、これがホンモノの戦争になると話は違う。クリスマスだろうがニューイヤーだろうが、平気で大作戦を発起した事例はいくつもある。さすがにこういう場面になると、ホリデーも何もあったもんじゃない。
クリスマス シーズンだから仕掛けてこないだろう、なんて油断をしていたら寝込みを襲われた。となると、まさに「サンタの季節に惨憺たる事態」である。
と、駄洒落はこれぐらいにして。なにもホリデー シーズンの話に限ったことではないけれど、その手の「背景事情」まで頭に入れておく方が、たぶんスムーズに、いい仕事ができるよね。というのが今回の話のまとめ。
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