Opinion : 輸送障害と情報提供について少し考えてみる (2022/2/7)
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たまたま先月、札幌界隈が大雪に見舞われたときに北海道に行っていた。大雪に見舞われて輸送障害が起きるのは、なにも北海道に限らず全国共通だし、人間がお天気をコントロールできるわけではないので、致し方ない。
そりゃまあ、戦時に「敵国に突発的なドカ雪を降らせる気象兵器」なんてものができたら、場合によっては多少の役には立つかも知れないけれど、そんなん妄想の域を出ない。
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で。交通機関に遅延が生じたり止まったりするのは致し方ないにしても、その際の情報提供はどうだろう。というのが今回のお題。とりあえず、いち利用者の立場として、「輸送障害が起きたときに、まず何を知りたいか」という観点から考えてみる。
たとえば、昨日の午前中に札幌市内にいて、その日のうちに東京に帰りたいとかいう状況を設定して。これは人によって違うところかも知れないけれど、自分の場合、「包括的な全体状況」と「ミクロ的な状況」の双方を知りたいと考える。
個別の路線、列車、バスの便といったものが動いているか、遅延の状況はどうか、というのはミクロ的な情報の典型で、それはもちろん知りたい。ところがそれだけでなく、もっとザックリした全体状況も知りたい。なぜかというと、ある手段が駄目だったときの代替手段を検討・意思決定するには、マクロ的な状況認識が要るから。
たまたま昨日は逆だったけれど、1 月のときには、CTS までたどり着けても飛行機が飛ぶかどうか分からん、という問題があった。すると、CTS までたどり着くかどうかという以前に、そもそも空港に出るのが正解なのか、それとも市内にとどまる方が良いのかという判断が必要。その場合、「空港までの足」だけでなく「空港から先の足」という状況認識も要る。
東日本大震災のときに、東海道・山陽新幹線は割と早く動かせるようになったというけれど、首都圏の在来線が散々だったので、意図的に列車を出さなかったという話を聞いたことがある。そこまで考えないといけないのだから指令員は大変だけれど、マクロ的な状況認識と、それを受けた的確な判断のなせる技でもある。
マクロ的な状況認識という話になると、高速道路の情報提供はホント駄目。順調に流れているときには、えらい遠方の話までするのに、事故や渋滞などの障害が起きた途端に近場の話しかしなくなる。
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では、マクロ的にしろミクロ的にしろ、情報提供のチャンネルをどうするか。
以前であれば、鉄道であれば駅、飛行機であれば空港に掲示を出すとか、人を置いて対応させるとか、報道機関に情報を流すとかという程度の手しかなかった。しかし今ではネットで情報を流す方法が広く使われているし、それも Web ページに情報を載せるだけでなく、Twitter で流す事例も多い。
自分がツイ廃だから、Twitter で情報が流れてくれば便利だと思うし、仕事の関係もあって、新幹線関係の運行情報アカウントは平素からウォッチしている。ただ、Twitter には即時性という利点がある一方で、ネガもあるように思える。
Web サイトだったら、状況が変化したときに記事を書き換えれば、それで最新情報にアップデートされる。しかし、Twitter では投稿したものはそのまま残るだけでなく、RT によって拡散されている。新しい情報を追加投稿しても、古い投稿も残り続けるし、そちらが拡散され続ける事態も起こり得る。
となると、提供する情報の内容次第では、却ってネガにならないかなという心配をした。新旧の情報が入り乱れるからこそ、そういう可能性がある。かといって、情報がアップデートされる度に古い投稿を消すわけにも行かないだろうし。
あと、A 地点から B 地点に飛ぶだけの飛行機なら、「A 空港何時発の B 空港行き○○便は〜」で済むけれど、途中駅がある列車の運行情報は、まず「どの列車のことか」を示すのが難しい。列番で書かれて分かるのは、紙の時刻表を持ってる人だけだし (新幹線や特急なら列車に愛称があるから、まだマシ)。
始発駅とその時刻と行先だけでは、途中駅の人は困る。といって、すべての停車駅と時刻を列挙すれば、それはそれで情報量が増えすぎてトンでもないことになる。さてどうしたものか。この辺は、利用者からのフィードバックも受けつつ、試行錯誤を経ながら改善していくしかないのかも。
結論のない話になってしまったけれど、もしかしたら続きを書くかも。
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