Opinion : 状況が変わっても適応していくということ (2024/12/2)
 

今日、クルマをディーラーに持ち込んで、冬タイヤへの履き替えと、車検の事前チェックを済ませてきた。特段、ガタが来ているところはないものの、またバッテリがへたってきたので、車検の際にかかる費用が数万円ほど増える見込み。まぁバッテリは消耗品だから、車齢に関係なく、時間が経てば交換が要る。

それはいいとして、クルマそのものも、永遠に乗り続けるわけには行かない。いつかはなにかしらの寿命が来る。寿命が来なくても、故障が増えたり維持費が嵩んだりすれば、リプレースを考えなければならない。で、一応「次はどうしようか」と思案しているものの、結論が出ていない。

ひとつには、SUV ばやりの昨今、背の高いモデルが増えて、うちの立体駐車場に収まらない事情。それから、コネクテッド化が流行った影響、そしてスマホの (悪い) 影響から、ばかでかいディスプレイが中央に鎮座する上に、ナビの自由な選択が難しくなってきたこと。運用実績や慣れといった観点からすると、楽ナビしか勝たんのだけれど。

とはいえ、選べる範囲内でどうにかするしかない。クルマに限らず何でもそうだけれど、与えられた条件の中で、何を捨てて、何にこだわるかという取捨選択を求められる。個人的な好みに起因する「すべての要求」を実現できる場面、実現できる商品、実現できるサービスは、そう出てくるもんじゃない。

で、その時間稼ぎも兼ねて、うちのインプレッサにはもうしばらく、頑張ってもらうことにした。


点検・タイヤ交換待ちの間に、↑ みたいなことを考えていたら。そこに降ってきて、自分の周囲を騒然とさせたのが、JR の往復乗車券と往復割引、それと連続乗車券廃止の報。個人的にはどれもそれなりに使っているので、痛くないといえばウソになる。

ただ、この件も含めて、人間「いま手にしているもの、活用しているものを取り上げられると聞けば、とりあえず反発してしまう」案件でもあるよなぁ。というのが正直なところ。

たまたま今回は乗車券の話だったけれども、先には 18 券の制度改変がかかって、これがまた周囲を騒然とさせた。さらに遡れば、ワイド周遊券がなくなったとかなんとか、まぁいろいろ。

なにも鉄道がらみに限ったことではなくて。たとえばの話、ソフトウェアのバージョンアップでも、あるいは買い切りがなくなってサブスクに変えられてしまった話でも、はたまたハイウェイカードがなくなってマイレージサービスに変わった話でも。

何かしら事情があって、制度を見直す話が出てくるのは仕方ない部分がある。難しいのは、制度変更によって、割高についたり損するようになったりする場面が出てきたとき。そこで激変緩和措置を持ち込めば… というのは誰しも考えるところだけれど。

ただ、それをやるとまた制度が複雑化する。ぶっちゃけ、JR の運賃計算における特例の多くはそれでしょ。あれこれ配慮した結果として、建て増ししすぎた温泉旅館みたいになってしまっているのは、JR グループの運賃・料金制度でも、あるいは税制がらみのあれこれでも同じ。

まぁ税制の話をすると血圧が上がるので措いておくとして。運輸業の話であれば、制度を複雑化するよりは、割引商品を充実させるとか、フリーパスみたいなのを用意するとか、そういう代替措置の方が現実的じゃなかろうかと。


「お得な旅行術」みたいな話はある意味、運賃・料金制度のバグ… というと言葉が悪いか。抜け穴探しみたいなところがある。前から何度も書いているように、レーシングカーの設計はレギュレーションの抜け穴探しみたいなものだけど、それと似たところがある。

だから、運賃・料金制度が変われば変わったなりに、また別の手で「お得な旅行術」を考えたり探したりすることになるのだろうなと。それが目下の結論。「置かれた現状の中で最善を尽くす」って、そういうことだと思う。

ただ、ネット販売が中心になるのはいいとして、購入できる商品や発券できる場所などに制限が課せられるのはいただけない。予約サービスが各社バラバラでもいいから、窓口と同様に全国どこでも同じように購入できて、同じように発券できるようにしていただきたい。と、モソモソと苦言を呈して終わりにする。

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